使用説明書RICOH Auto Color Adjuster

かんたん色調整をする

「かんたん色調整」を使用して、プリンターの色調整と事後判定をします。

重要

  • 事前に画像濃度調整を実行しておくことを推奨します。

  • 本機能を使用する前に、以下を確認してください。

    • 色調整するプリンター:画像濃度に問題がなく、エラーが発生していないこと。「初期設定」で登録した用紙がセットされていること。

    • 本機:赤色ランプが点灯していないこと。

補足

  • チャートを印刷するときは、以下の設定に一致する用紙を使用し、印刷設定で用紙を正しく指定してください。設定について詳しくは、『インストールガイド』「本体設定」、「初期設定」を参照してください。

    • 「読み取り設定」画面で、「かんたん色調整」に指定したサイズの用紙

    • 「初期設定」画面の「用紙追加」画面の「紙種」と同じ用紙

  • 「読み取り設定」画面で、「かんたん色調整」に指定したサイズと一致しない用紙を使用すると、紙づまりが発生することがあります。サイズが異なる用紙を使用するときは、設定を変更してください。

  • 事後判定で合否を判定するために、チャートは以下の用紙で印刷することを推奨します。

  • 「認証確認用パッチレイアウト」で選択した色検証の検証基準

    Japan Color Digital 2011 Coated, Wedge

    ISO12647-8 Coated V3 F51

    推奨用紙

    • 王子製紙 OK トップコート+

    • 大王製紙 S ユトリロコート

    • 日本製紙 オーロラコート

    • 中越パルプ工業 雷鳥コート

    • 北越製紙 ミューコートネオス

    • 三菱製紙 パールコートN

    UPM Digi Finesse gloss (250gsm)

  • チャートは10部程度印刷し、最後の1部を使用することをお勧めします。

色調整をする

チャートを読み込んでDFEにプロファイルを登録することで、プリンターの色調整をします。

補足

  • 色調整するプリンターと用紙の組み合わせごとに割り当てられたチャート用PDFのファイル名は、「初期設定」の[詳細情報]で確認できます。詳しくは、『インストールガイド』「「初期設定」画面を表示する」、「チャート用PDFをDFEに登録する」を参照してください。

1Fiery Command WorkStationまたはTotalFlow Print Serverの操作画面から、プロファイル作成用チャートのPDFを印刷する。

重要

  • 両面印刷は設定しないでください。

  • 色安定のために10枚印刷してください。最後に印刷されたプロファイル作成用チャートを使用します。

プリンター選択で色調整するプリンターを選択し、印刷設定で次の設定をして印刷します。

  • 「Fiery」を使用しているとき:

    以下の項目を設定します。

    設定項目

    設定値

    「用紙」[用紙]

    「初期設定」の「チャート追加/編集」画面の「用紙名」に設定されている用紙をプリンターのトレイにセットして[Paper Catalog]を選択するか、[用紙種類]、[坪量]、[用紙サイズ]を手動で設定

    「レイアウト」「両面」

    オフ

    「カラー」「出力プロファイル」

    「初期設定」の「用紙追加」画面に登録した「キャリブレーションセット名」に紐付いている出力プロファイルを設定

    「カラー」「CMYKソース」

    変換を省略

    「カラー」「ブラックテキスト/グラフィック」

    普通

    「イメージ」「ハーフトーンモード」

    「初期設定」で指定された出力プロファイルを作成したときと同じ設定

    • 「用紙」:「初期設定」の「チャート追加/編集」画面の「用紙名」に設定されている用紙をプリンターのトレイにセットして[Paper Catalog]を選択するか、[用紙種類]、[坪量]、[用紙サイズ]を手動で設定

    • 「両面」:[オフ]を選択

      アプリケーション画面のイラスト
    • 「出力プロファイル」:「初期設定」の「用紙追加」画面に登録した「キャリブレーションセット名」に紐付いている出力プロファイルを設定

    • 「CMYKソース」:[変換を省略]を選択

      アプリケーション画面のイラスト
    • 「ブラックテキスト/グラフィック」:[普通]を選択

      アプリケーション画面のイラスト
    • [ハーフトーンモード]:「初期設定」で指定された出力プロファイルを作成したときと同じ設定

      アプリケーション画面のイラスト

重要

  • Output Profileは初期値を選択してください。

  • プロファイル作成用チャート/認証用チャートを印刷するときは、同じキャリブレーションセットを使用してください。

  • 「TotalFlowプリントサーバー」を使用しているとき:

    • 「用紙」:「初期設定」の「チャート追加/編集」画面の「用紙名」に設定されている用紙を選択

    • 「CMYK入力プロファイル」:[パススルー]を選択

      アプリケーション画面のイラスト
    • 「基準プロファイル」:「なし」を選択

      アプリケーション画面のイラスト
    • 「ブラック(テキスト/ラインアート)」:[通常]を選択

    • 「ブラック/グレー印刷方式」:[しない]を選択(RIPの種類がSCREEN APPE/Kodak APPE/CPSIのとき)

      アプリケーション画面のイラスト
    • 「純ブラックを維持」:[しない]を選択(RIPの種類がHeidelberg APPEのとき)

      アプリケーション画面のイラスト
    • 「CMYKオーバープリントシーケンス」:[カラー変換後]を選択(RIPの種類がSCREEN APPE/Kodak APPEのとき)

      アプリケーション画面のイラスト

補足

  • 「Fiery」を使用しているときは印刷ジョブをアーカイブジョブに入れておくと、チャートのインポートを省略できます。

  • 「TotalFlowプリントサーバー」を使用しているときは保存済みジョブとして残しておくと、チャートのインポートを省略できます。

2印刷したプロファイル作成用チャートの最後の一枚を用意する。

色調整のイメージイラスト

3プロファイル作成用チャートの印刷面を上にして、本機にセットする。

給紙トレイのイラスト

給紙トレイに原稿/チャートをセットする

4パソコンでタスクバーの「RICOH」アイコンをクリックする。

「Productionserver」画面を閉じないでください。

5[かんたん色調整]をクリックする。

アプリケーション画面のイラスト

6[読み込み]をクリックする。

7[読み取り開始]をクリックする。

アプリケーション画面のイラスト

プロファイル作成用チャートの読み取りが開始され、自動でプロファイルが作成されます。

「Command WorkStation (TM) または TotalFlow が動作中です。マウス、キーボードに触らないでください。」と表示されている間は、パソコンを操作しないでください。

8「前判定」、「プロファイル作成」、「プロファイルのDFE登録」にチェックマークが表示されたことを確認する。

アプリケーション画面のイラスト

エラーが表示されたときはメッセージに従って対処します。

こまったときには(かんたん色調整)

9[終了]をクリックする。

10プロファイルが自動登録されないDFEを使用しているときは、保存されたプロファイルをDFEに登録する。

プロファイル登録についての注意事項

事後判定をする

色調整の結果を判定したり、現在のプリンターの状態を確認したりします。

補足

  • 色調整するプリンターと用紙の組み合わせごとに割り当てられたチャート用PDFのファイル名は、「初期設定」の[詳細情報]で確認できます。詳しくは、『インストールガイド』「「初期設定」画面を表示する」、「チャート用PDFをDFEに登録する」を参照してください。

重要

  • 両面印刷は設定しないでください。

1Fiery Command WorkStationまたはTotalFlow Print Serverの操作画面から、認証用チャートのPDFを印刷する。

プリンター選択で事後判定するプリンターを選択し、印刷設定で以下を設定して印刷します。

  • 「Fiery」を使用しているとき:

    以下の項目を設定します。

    設定項目

    設定値

    「用紙」[用紙]

    「初期設定」の「チャート追加/編集」画面の「用紙名」に設定されている用紙

    「レイアウト」「両面」

    オフ

    「カラー」「出力プロファイル」

    色調整で作成されたプロファイル

    「カラー」「CMYKソース」

    「初期設定」の「チャート追加/編集」画面の「認証確認用パッチレイアウト」に設定されているプロファイル

    「カラー」「CMYKレンダリングインテント」

    相対カラーメトリック

    「カラー」「黒点の補正」

    チェックを外す

    「カラー」「CMYKグレーをブラックのみで印刷」

    オフ

    「カラー」「ブラックテキスト/グラフィック」

    普通

    「イメージ」「ハーフトーンモード」

    「初期設定」で指定された出力プロファイルを作成したときと同じ設定

    • 「用紙」:「初期設定」の「チャート追加/編集」画面の「用紙名」に設定されている用紙を選択

    • 「両面」:[オフ]を選択

      アプリケーション画面のイラスト
    • 「出力プロファイル」:色調整で作成されたプロファイルを選択

    • 「CMYKソース」:「初期設定」の「チャート追加/編集」画面の「認証確認用パッチレイアウト」に設定されているプロファイルを選択

      • 「認証確認用パッチレイアウト」で「Japan Color Digital 2011 Coated, Wedge」が設定されていたときは「Japan Color 2011 Coated」を選択します。

    • 「CMYKレンダリングインテント」:[相対カラーメトリック]を選択

    • 「黒点の補正」:チェックを外す

    • 「CMYKグレーをブラックのみで印刷」:[オフ]を選択

      アプリケーション画面のイラスト
    • 「ブラックテキスト/グラフィック」:[普通]を選択

      アプリケーション画面のイラスト
    • [ハーフトーンモード]:「初期設定」で指定された出力プロファイルを作成したときと同じ設定

      アプリケーション画面のイラスト
  • 「TotalFlowプリントサーバー」を使用しているとき:

    • 「用紙」:「初期設定」の「チャート追加/編集」画面の「用紙名」に設定されている用紙を選択

    • 「CMYK入力プロファイル」:「初期設定」の「チャート追加/編集」画面の「認証確認用パッチレイアウト」に設定されているプロファイルを選択

      • 「認証確認用パッチレイアウト」で「Japan Color Digital 2011 Coated, Wedge」が設定されていたときは「Japan Color 2011 Coated」を選択します。

    • 「基準プロファイル」:「なし」を選択

    • 「プリンタープロファイル」:「おもて」に、色調整で作成された出力プロファイルを選択

    • 「レンダリングインテント」:「相対カラーメトリック」を選択

      アプリケーション画面のイラスト
    • 「黒点補正」:[しない]を選択(RIPの種類がHeidelberg APPEのとき)

    • 「純ブラックを維持」:[しない]を選択(RIPの種類がHeidelberg APPEのとき)

      アプリケーション画面のイラスト
    • 「ブラック(テキスト/ラインアート)」:[通常]を選択

    • 「ブラック/グレー印刷方式」:[しない]を選択(RIPの種類がSCREEN APPE/Kodak APPE/CPSIのとき)

      アプリケーション画面のイラスト
    • 「ハーフトーンスクリーニング」:「初期設定」で指定された出力プロファイルを作成したときと同じ設定

    • 「CMYKオーバープリントシーケンス」:[カラー変換後]を選択(RIPの種類がSCREEN APPE/Kodak APPEのとき)

認証用チャートが印刷されます。

補足

  • 「Fiery」を使用しているときは印刷ジョブをアーカイブジョブに入れておくと、チャートのインポートを省略できます。このとき、RIP処理済みデータは残さない設定にしてください。

  • 「TotalFlowプリントサーバー」を使用しているときは保存済みジョブとして残しておくと、チャートのインポートを省略できます。このとき、RIP処理済みデータは残さない設定にしてください。

2認証用チャートの印刷面を上にして、本機にセットする。

給紙トレイに原稿/チャートをセットする

給紙トレイのイラスト

3パソコンでタスクバーの「RICOH」アイコンをクリックする。

「Productionserver」画面を閉じないでください。

4[かんたん色調整]をクリックする。

アプリケーション画面のイラスト

5[読み込み]をクリックする。

6[読み取り開始]をクリックする。

アプリケーション画面のイラスト

認証用チャートの読み取りが開始され、読み取り結果が検証されます。

7「事後判定結果」を確認する。

アプリケーション画面のイラスト

「NG」が表示されたときは、印刷設定が正しいことや用紙が基準に準拠していることを確認し、再度「かんたん色調整」をしてください。

8[終了]をクリックする。

色調整の結果判定が終了しました。

「管理コンソール」で経時変化を確認できます。

管理コンソールで色調整の結果を確認する