使用説明書RICOH IP 6530

より安全にお使いいただくために

セキュリティーが保たれた状態で本機を使用するための、設定項目と設定値について説明します。

操作部から設定する項目

セキュリティーの保たれた状態にするために、本機の操作部から設定する設定項目を、以下のように設定してください。

システム設定

項目

設定項目

設定値

日付/時刻/タイマー

オートログアウト時間設定

[する]:180秒以下

オートログアウト時間設定

管理者向け設定

ユーザー認証管理

[ベーシック認証]を選択し、「プリンタージョブ認証」で[すべて]を選択します。

ベーシック認証

管理者向け設定

管理者認証管理→ユーザー管理

[する]を選択し、「適用設定項目」で[管理者用設定]を選択します。

管理者認証を設定する

管理者向け設定

管理者認証管理→機器管理

[する]を選択し、「適用設定項目」ですべての項目を選択します。

管理者認証を設定する

管理者向け設定

管理者認証管理→ネットワーク管理

[する]を選択し、「適用設定項目」で[インターフェース設定][ファイル転送設定][管理者用設定]を選択します。

管理者認証を設定する

管理者向け設定

管理者認証管理→文書管理

[する]を選択し、「適用設定項目」で[管理者用設定]を選択します。

管理者認証を設定する

管理者向け設定

セキュリティー強化設定→SNMPv1,v2による設定

[禁止する]

セキュリティー強化機能を設定する

管理者向け設定

セキュリティー強化設定→ドライバー暗号鍵:暗号強度設定

[AES]

セキュリティー強化機能を設定する

管理者向け設定

セキュリティー強化設定→実行中ジョブへの認証の実施

[アクセス権限]

セキュリティー強化機能を設定する

管理者向け設定

セキュリティー強化設定→パスワードポリシー

「複雑さ制限」:[複雑度1]以上

「最小文字数」:8文字以上

セキュリティー強化機能を設定する

管理者向け設定

ネットワークセキュリティーレベル

[レベル2]

プリンタードライバーやネットワーク上のパソコンから操作するWeb Image Monitorで本体の状態を取得するときは、Web Image Monitorから「SNMP」を有効にします。(Web Image Monitorとは、Webブラウザーを使用して本機の監視や設定ができる、本機に搭載されている管理ツールです。)

ネットワークセキュリティーレベルを設定する

管理者向け設定

サービスモード移行禁止設定

[禁止する]

カスタマーエンジニアの操作を制限する

管理者向け設定

機器データ暗号化設定

[暗号化]を選択し、ハードディスクに残すための初期化しないデータを選択する画面で[全データ]を選択します。

すでに[暗号化]が設定されているときは、再度設定する必要はありません。

機器のデータを暗号化する

Webブラウザーから設定する項目

セキュリティーの保たれた状態にするために、ネットワーク上のパソコンからWebブラウザーを使用して初期設定項目を以下のように設定してください。(本機に搭載されているWeb Image Monitorという機能を利用します。)

機器の管理→設定

カテゴリー

設定項目

設定値

機器→ログ

ジョブログ収集

[有効]

収集するログを設定する

機器→ログ

アクセスログ収集

[有効]

収集するログを設定する

セキュリティー→ユーザーロックアウト

ロックアウト

[有効]

ロックアウト機能

セキュリティー→ユーザーロックアウト

ログインパスワード入力許容回数

5回以下

ロックアウト機能

セキュリティー→ユーザーロックアウト

ロックアウト解除タイマー

[有効]または[無効]に設定します。

[有効]に設定したときは[ロックアウト解除までの時間]を60分以上に設定します。

ロックアウト機能

セキュリティー→ユーザーロックアウト

ロックアウト解除までの時間

「ロックアウト解除タイマー」で[有効]に設定したときは、[ロックアウト解除までの時間]を60分以上に設定します。

ロックアウト機能

ネットワーク→SNMPv3

SNMPv3機能

[無効]

SNMPv3を使った機能を使用するときは、「SNMPv3機能」を[有効]にし、「SNMPv3通信許可設定」を[暗号化のみ]にします。この設定にしたときは、ユーザー認証は行われますが、ユーザー認証がパケットごとに非常に頻繁に行われるため、「ログイン」ログは記録されないのでご注意ください。

セキュリティー→ネットワークセキュリティー→IPv4/IPv6

FTP

[無効]

操作部でネットワークセキュリティーレベルを[レベル2]にしてから設定します。

IPsec有効/無効時の設定

IPsecを使用すると、IPsecを設定している機器とのすべての通信が暗号化されます。使用しているネットワーク環境でIPsecが使用できるときは、より安全なネットワーク通信のために、IPsecを有効にすることをお勧めします。

IPsec有効時の設定

使用しているネットワーク環境でIPsecが使用できるときは、下記の表のように設定すると、暗号化されたネットワーク通信を使用できます。

操作部から設定する項目

ネットワーク/インターフェース

項目

設定項目

設定値

通信セキュリティー

IPsec

[有効]

通信セキュリティー

SSL/TLS通信許可設定

[暗号文のみ]

Webブラウザーから設定する項目

ネットワーク上のパソコンからWebブラウザーを使用します。(本機に搭載されているWeb Image Monitorという機能を利用します。)

機器の管理→設定

カテゴリー

設定項目

設定値

セキュリティー→IPsec→自動鍵交換設定

編集→セキュリティーレベル

認証と暗号化(高)

IPsec無効時の設定

使用しているネットワーク環境でIPsecが使用できないときは、下記の表のように設定することをお勧めします。さらに「IPsec無効時の運用方法」のとおり運用を徹底することで、暗号化されたネットワーク通信を使用できます。

操作部から設定する項目

ネットワーク/インターフェース

項目

設定項目

設定値

通信セキュリティー

IPsec

[無効]

通信セキュリティー

SSL/TLS通信許可設定

[暗号文のみ]

補足

  • IPsecとSSL/TLS通信許可設定は、ネットワーク上のパソコンからWebブラウザーを使用しても設定できます。(本機に搭載されているWeb Image Monitorという機能を利用します。)

IPsec無効時の運用方法

IPsec無効時は、データを保護するため、管理者はユーザーに下記の機能を使用するように指導してください。

暗号化に対応したプロトコルによる印刷

SSL/TLSが有効に設定された状態でIPPを使ってプリンター機能を運用します。

SSL/TLSを設定する