自動原稿送り装置(ADF)をより使いやすくするためのポイント
本機の自動原稿送り装置(ADF)は、従来のマシンとは異なる特徴を備えています。以下のポイントを確認し、操作の参考にしてください。
自動原稿送り装置(ADF)には、単送モードと連送モードがあります。
給紙モードスイッチを左にすると単送モード、右にすると連送モードになります。単送モードのときは、操作部のシステムメッセージに単送モードであることが表示されます。
単送モード

連送モード

単送モードは、冊子や封筒など厚みのある原稿を、原稿にかかる負荷をおさえて読み取るためのモードです。以下の原稿を読み取るときは、単送モードを使用します。
雑誌
封筒
2つ折り原稿
複数枚つづりの複写紙
エンボス付きIDカード
それ以外の原稿を読み取るときは、連送モードを使用します。
詳しくは下記をご覧ください。
本体前面(右側)
自動原稿送り装置(ADF)に原稿をセットする
原稿を自動原稿送り装置(ADF)にセットするときは、読み取る面を下にします。置き方を間違えると、意図しないページが読み取られ、ファクスなどの誤送信に繋がります。

複数枚原稿をセットするときは、下にある原稿から順に読み取られます。最初の原稿が一番下になるように重ねてください。
自動原稿送り装置(ADF)に原稿をセットする原稿は押し込みすぎないよう注意してください。
原稿を押し込みすぎると、センサーが正しく検知できない場合があります。原稿の先端は、以下の図の位置にセットしてください。
原稿を押し込みすぎると、原稿サイズが正しく読み取られない場合があります。
原稿は自動原稿送り装置(ADF)の中央に合わせてセットしてください。
複数枚の原稿をセットするときは、原稿の先端をそろえてください。
原稿を正しく搬送するには、自動原稿送り装置(ADF)の中央にあるピックローラーを目安にします。すべての原稿がピックローラーを通るようにセットしてください。ピックローラーの幅(1)は約48mmです。

異なる幅の原稿を同時にセットするとき(異幅サイズ混載)は、サイズの大きい原稿に原稿ガイドを合わせ、サイズの小さい原稿は、中央に合わせてセットしてください。

サイズの小さい原稿を中央
に合わせるには、目盛り線を参考に、左右均等にセットします。
原稿の幅がB7
(91mm)以上のときは、中央からのズレの許容距離は10mm以下です。
原稿の幅がB7
(91mm)未満のときは、中央からのズレの許容距離は5mm以下です。
ファクス機能を使用しているときは、異なる幅の原稿を同時にセットすると、原稿の最大幅で読み取ります。
ファクス原稿をセットするときのポイント原稿をセットすると、自動原稿送り装置(ADF)が原稿を検知して検知音が鳴ります。自動原稿送り装置(ADF)が原稿を検知しないときは、以下を試してください。
原稿の先端が変形(カールなど)しているときは、変形を直します。
原稿が軽いときは、原稿を上から指で押さえ、検知音が鳴ることを確認します。

原稿の先端が変形(カールなど)していると、原稿の角が折れることがあります。カールの大きい原稿は、矯正してからセットしてください。
以下の原稿を読み取ると、原稿にローラー痕がつくことがあります。
感熱紙の原稿
ノンカーボン紙の原稿
鉛筆などで書かれた原稿
プラスチックカードを自動原稿送り装置(ADF)にセットするときは、カードの種類によって設定が異なります。
エンボス加工されていないカード(凹凸がないカード)をセットするときは、連送モードを使用できます。このとき、重送検知をOFFに設定してください。最大3枚まで同時にセットできます。
エンボス加工されているカード(キャッシュカードのように凹凸があるカード)をセットするときは、単送モードを使用してください。このとき重送検知は自動でOFFになります。
連送モードと単送モードの切り替えについては、以下を参照してください。
自動原稿送り装置(ADF)に原稿をセットする重送検知の切り替えについては、以下を参照してください。
印刷動作/画質調整
原稿をそろえた状態で排出するため、以下のポイントを確認してください。
排出する原稿の大きさに合わせて、原稿排紙ガイド(1)、ストッパー(2)、延長ガイド(3)の位置をセットしてください。

自動原稿送り装置(ADF)に原稿をセットする原稿の用紙の種類に合わせて、原稿排紙トレイの角度を調整してください。
普通紙のとき:斜め

薄い原稿のとき:水平

詳しくは下記を参照してください。
自動原稿送り装置(ADF)に原稿をセットする
原稿によっては、排出されたときにきれいに揃わないことがあります。[自動原稿送り装置の排紙速度制御設定]を[有効]にすると改善することがあります。レシートなどのカールが強い原稿は、排出時に丸まることがあるため、こまめに取り出してください。
印刷動作/画質調整
原稿が正しく読み取れないときは、以下のポイントを確認してください。
コピーまたはスキャンした原稿の直線がゆらいでしまうときは、[ADF低速搬送モード設定]を[有効]にすると改善することがあります。
印刷動作/画質調整
紙づまり、異常画像、原稿への汚れを防ぐため、自動原稿送り装置(ADF)を定期的に清掃してください。自動原稿送り装置(ADF)の清掃が必要なタイミングになると、操作部にメッセージが表示されます。
ファクスを使用しているときは、異幅サイズ混載機能(異なる幅の原稿を同時にセットし、原稿を読み取る機能)を利用できません。
異なる幅の原稿を同時にセットすると、原稿の最大幅で読み取ります。
