使用説明書RICOH HANDY PLASTIC SENSOR B150

機器を設定する

設定画面を開く

本機の設定はアプリで行います。ここではその設定方法を説明します。

以下の手順で設定画面を表示します。

補足

  • 一度機器に接続したあとに別の機器に接続すると、別の機器で保存した設定がアプリに反映されます。

1本機の電源をオンにします。

2スマートフォンを起動し、アプリアイコンをタップします。

アプリが起動します。

3ホーム画面で[設定]をタップします。

アプリケーション画面のイラスト

4設定したい項目を選んでタップします。

アプリケーション画面のイラスト

設定項目

下記の項目が設定できます。*はお買い上げ時の設定です。

判別の設定

測定モード設定

測定モードの設定と相関係数の表示/非表示を設定します。

  • 樹脂判別モード*

    測定対象の樹脂種を判別するモードに設定します。

  • 混合比率モード2種

    測定対象を2種類の混合物としたときの樹脂名、比率を計算するモードに設定します。

  • 混合比率モード3種

    測定対象を3種類の混合物としたときの樹脂名、比率を計算するモードに設定します。

  • 相関関係表示

    タップすると測定結果画面の相関係数の表示/非表示を切り替えられます。

補足

  • 混合比率モード2種と混合比率モード3種の注意点

    • 選択したモードよりも多い樹脂が混合されている場合は、正しい比率が算出されません。

    • 登録されていない樹脂が混合されている場合は、正しい比率が算出されません。

    • ユーザー登録樹脂に単一樹脂以外が含まれる場合は、正しい比率が算出されません。

判別表示しきい値

相関係数が設定した判別表示しきい値を下回った場合、「Unknown」と表示します。

ユーザー設定で段階変更可能

  • 入力範囲:0.00~1.00

  • 初期値:0.50

    (工場出荷時は0.50に設定されています。)

本機能は樹脂判別モードでのみ有効です。比率算出モードでは機能しません。

結果の表示方式

測定結果詳細画面で表示する樹脂数を設定します。

  • 単一

    相関係数が最も高い樹脂名と相関係数数値を表示します。

    [全てを表示]をタップすると全種類表示に切り替えられます。

  • 上位3種類*

    相関係数が高い順に3種類の樹脂名と相関係数数値を表示します。

    [全てを表示]をタップすると全種類表示に切り替えられます。

  • 全種類

    登録された樹脂名と相関係数数値を表示します。[隠す]をタップすると上位3種類表示に切り替えられます。

  • 測定結果のスペクトル

    測定結果のスペクトルの表示*/非表示を設定します。測定結果の吸光度と2次微分値が表示されます。

  • 測定結果に最も近いスペクトル

    測定結果のスペクトルに最も近い判別モデルデータスペクトルの表示*/非表示を設定します。測定結果の吸光度と2次微分値、および測定結果のスペクトルに最も近い判別モデルデータの吸光度と2次微分値が表示されます。

  • 測定結果に近いスペクトル

    測定結果のスペクトルに近い判別モデルデータスペクトルの表示*/非表示を設定します。測定結果の吸光度と2次微分値、および測定結果のスペクトルに近い判別モデルデータの吸光度と2次微分値が最大10種類表示されます。

  • プレビュー

    現在の設定での測定結果詳細画面例を表示します。

判別モデルデータ

測定対象になる樹脂の種類を設定します。チェックマークがオン(チェックアイコンのイラスト)になっているものが測定対象になります。Informationアイコンのイラストをタップすると詳細画面が表示されます。

  • 基準樹脂データ

    ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)

    PA(ポリアミド)

    PBT(ポリブチレンテレフタレート)

    PC(ポリカーボネート)

    PE(ポリエチレン)

    PET(ポリエチレンテレフタレート)

    PETG(グリコール変性ポリエチレンテレフタレート)

    PLA(ポリ乳酸)

    PMMA(ポリメチルメタクリレート)

    POM(ポリアセタール)

    PP(ポリプロピレン)

    PS(ポリスチレン)

    PVC(ポリ塩化ビニル)

  • ユーザー登録樹脂データ

    基準樹脂データ以外の樹脂を判別モデルデータとして登録できます。(判別モデルデータを登録する)。

  • 他のセンサーのデータを利用する

    タップすると他のセンサーで登録した判別モデルデータを利用する/しないを切り替えられます。(他のセンサーのデータを利用する)。

    補足

    • [他のセンサーのデータを利用する]の機能は、アプリのバージョン1.1.0以降で利用できます。バージョン1.0.1では利用できません。

測定精度

測定精度を高精度にするかを設定します。高精度にした場合、測定回数が増えるため測定時間は長くなります。

  • 高精度

    タップすると、高精度にする/しないを切り替えられます。

  • 測定回数

    高精度に設定した際の測定回数を設定します。5回に設定すると、測定時間は通常の5倍になります。

センサー接続履歴削除

[実行]をタップするとセンサーの接続履歴を削除します。

接続中のセンサーの設定

センサー情報

センサーの情報を確認します。

  • センサー名

    接続しているセンサーの名称を表示します。

  • ファームウェアバージョン

    センサーの制御ソフトのバージョンを表示します。

  • シリアルナンバー

    センサーから取得したシリアルナンバーを表示します。

  • Bluetoothのバージョン

    センサーのBluetoothバージョンを表示します。

  • バッテリー残量

    バッテリーの残量を%で表示します。

  • バッテリー健康度

    バッテリーの寿命を数値で表示します。

  • 光学ユニット交換回数

    光学ユニットを交換した回数を表示します。

  • アップデート確認

    タップすると、ファームウェアバージョンが最新の状態かどうかを確認します。

    ファームウェアが最新ではない場合、[ダウンロード&インストール]をタップすると、最新のファームウェアをサーバーからダウンロードし、センサーにインストールします。

  • エラーコード

    本機で発生中のエラーコードを表示します(エラーコードが表示されたとき)。

センサー設定

センサーについての設定をします。

  • 自動電源オフ

    [なし]に設定すると、操作がなくてもセンサーの電源を自動でオフにしません。[10分][30分]*に設定すると、操作がないときは設定した時間が経つと自動でセンサーの電源をオフにします。

  • メンテナンス

カウンター

センサーの測定状況をカウントしたデータを確認します。

カウンターの値はリセットできません。

測定回数

現在までの成功した測定回数、失敗した測定回数、合計回数を表示します。

混合比率モードでの測定はカウントされません。

本日の測定回数

本日成功した測定回数、失敗した測定回数、合計回数を表示します。

混合比率モードでの測定はカウントされません。

樹脂別の判別回数

現在までに測定された樹脂ごとの測定回数を表示します。

混合比率モードでの測定はカウントされません。

樹脂別の測定結果平均値

現在までに測定された樹脂ごとの測定結果値の平均を表示します。

混合比率モードでの測定はカウントされません。

キャリブレーション回数

現在までの成功したキャリブレーション回数、失敗したキャリブレーション回数、合計回数を表示します。

インポート・エクスポート

別のスマートフォンやPCとデータファイルを送受信できます。詳細は、データをエクスポートするおよびデータをインポートするを参照してください。

ヘルプ・マニュアル

下記の項目を表示します。

  • マニュアル

  • サポート/修理・問い合わせ/動画

このアプリについて

アプリについての情報を確認します。

ソフトウェア使用許諾

このアプリの使用許諾を表示します。

ライセンス情報

このアプリで使用されているOSS一覧とそのライセンス情報を表示します。

アプリのバージョン

アプリのバージョンを表示します。

Playストアを開く

Google Play ストアの本アプリページを表示します。

判別モデルデータを登録する

基本樹脂データとして登録されている以外の樹脂を測定したい場合、ユーザー登録樹脂データとして最大100種類まで登録できます。

1ホーム画面で[設定]をタップします。

アプリケーション画面のイラスト

2[判別モデルデータ]をタップします。

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3フリックして、ユーザー登録データの[追加]をタップします。

アプリケーション画面のイラスト

判別モデルデータのチェックを外すと、その樹脂は判別されません。

4[表示名][判別結果読み上げ時の文字列]を入力します。

テキスト枠をタップするとキーボードが表示されます。

[表示名]は10文字以内で入力します。使用できる文字は、漢字、ひらがな、カタカナ、英数字、記号の「_(アンダーバー)」と「-(ハイフン)」です。

[測定結果表示読み上げ時のテキスト]は20文字以内で入力します。使用できる文字は、漢字、ひらがな、カタカナ、英数字です。

補足

  • フィルム状のサンプルなど光量が得にくいサンプルは[高精度]をオンにして測定してください。[高精度]をオンにすると設定回数連続して測定します。その間、測定が完了までサンプルを離さないでください。[高精度]をオンにした場合、測定回数の初期値は5回です。測定回数は5~99回に設定できますが、回数に比例して測定時間が長くなります。

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5[サンプル測定]をタップします。

6登録したい樹脂を本機の測定窓に測定したい樹脂を当てます。

7[測定開始]をタップします。

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8測定結果画面で[登録]をタップします。

[再測定]をタップすると、測定のやり直しができます。

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9確認画面で[OK]をタップします。

アプリケーション画面のイラスト

補足

  • 同じ名称の表示名があるとエラーが表示されます。そのときは、登録しようとしている情報を破棄し、再度登録してください。

登録したデータを編集する

1ホーム画面で[設定]をタップします。

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2[判別モデルデータ]をタップします。

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3フリックしてページをめくり、編集したいユーザー登録データの鉛筆アイコンのイラストをタップします。

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[ユーザー登録樹脂データ]画面が表示されます。

4[表示名]または[判別結果読み上げ時の文字列]を修正します。データの内容を変更したいときは[再測定]をタップします。

アプリケーション画面のイラスト

アイコンのイラストをタップすると登録データを削除します。確認画面で[はい]をタップしてください。

5[登録]をタップします。

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6上書き確認画面で[OK]をタップします。

アプリケーション画面のイラスト

上書き保存しないときは、[キャンセル]をタップします。

7確認画面で[OK]をタップします。

アプリケーション画面のイラスト

他のセンサーのデータを利用する

現在接続中のセンサー以外で取得したユーザー登録樹脂データを判別モデルとして使用することができます。

補足

  • [他のセンサーのデータを利用する]の機能は、アプリのバージョン1.1.0以降で利用できます。バージョン1.0.1では利用できません。

1ホーム画面で[設定]をタップします。

アプリケーション画面のイラスト

2[判別モデルデータ]をタップします。

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3フリックしてページをめくり、[他のセンサーのデータを利用する]をオンにします。

アプリケーション画面のイラスト

現在接続中のセンサー以外のユーザー登録樹脂データがある場合、該当するセンサーのシリアル番号と登録樹脂データが表示されます。

4使用するユーザー登録樹脂データにチェックを付けます。

アプリケーション画面のイラスト

チェックを付けたデータが判別に使用できるようになります。