本機のアドレス帳にユーザーの証明書を登録すると、公開鍵による暗号方式を使用したメッセージ送信ができ、情報漏えいを防止します。また本機に機器証明書を導入し、秘密鍵を使用した電子署名を添付することで、送信者の成りすましやメール内容の改ざんを防止できます。メッセージの暗号化とメールへの署名添付は、どちらか一方の機能だけを使用することもできます。メッセージを暗号化するには、送信者側(本機)とメールの受信者側がともにS/MIMEに対応していることが必要です。
S/MIMEの機能を使用するときは、[システム初期設定]の[ファイル転送設定]で[管理者メールアドレス]を必ず設定してください。
動作保証メーラー
本機のS/MIME機能は以下のアプリケーションで使用できます。
Microsoft Outlook 2003以降
Thunderbird 3.1.7以降
Windows Liveメール
メールに電子署名を添付したときは、メールの「From」に管理者のメールアドレス、また「Reply-To」に「送信者」として選択したユーザーのメールアドレスが設定されます。
S/MIMEに対応したユーザーと対応していないユーザーに同時に送信をするときは、S/MIMEに対応したユーザーのメールは暗号化されますが、S/MIMEに対応していないユーザーのメールは暗号化されません。
S/MIME使用時は通常のメールよりもメールサイズが増加します。
ファクスとスキャナーのS/MIME機能については、『ファクス』「インターネットファクス/メールの暗号化・署名」、『スキャナー』「メールにセキュリティーの設定をする」を参照してください。