使用説明書RICOH P 6520/6510/6500

ネットワークセキュリティーレベルを設定する

プロトコルの有効/無効を4段階のレベルで自動的に設定し、セキュリティーの強度を変更できます。この設定により不正なアクセスを制限できます。

ネットワークセキュリティーレベル設定は、操作部、またはネットワーク上のパソコンから操作するWeb Image Monitorで設定できます。(Web Image Monitorとは、ネットワーク上のパソコンからWebブラウザーを使用して本機の監視や設定ができる、本機に搭載されている管理ツールです。)ただし設定対象プロトコルが異なります。

重要

  • ネットワークセキュリティーレベルによっては一部のユーティリティーで通信ができないことや、ログインに失敗することがあります。

セキュリティーレベル

説明

[レベル0]

全機能を最も容易に使用できます。脅威から守るべき情報がないときに設定します。

[レベル1]

適切なセキュリティー強度を持ちます。たとえば社内LANに接続するときなどに設定します。

[FIPS140]

[レベル1][レベル2]の中間のセキュリティー強度を持ちます。

暗号/認証アルゴリズムとして、米国政府の推奨暗号だけを使用します。

アルゴリズム以外の設定値は、[レベル2]と同等です。

[レベル2]

最高度のセキュリティー強度を持ちます。脅威から守るべき情報が極めて重要なときに設定します。

[カスタム]

上記レベル以外の状態です。Web Image Monitorで設定します。

操作部から設定する

操作部の[メニュー]キーを押し、[下矢印キー][上矢印キー]キーを使用して操作してください。

1ネットワーク管理者がログインします。

管理者のログイン方法

2[セキュリティー管理][OK]

本体画面のイラスト

3[ネットワークセキュリティーレベル][OK]

確認メッセージが表示されたときは、[確認]の選択キーを押します。

4ネットワークのセキュリティーレベルを選択 [OK]

レベル0、レベル1、レベル2、FIPS140のどれかを選択します。

5ログアウトします。

管理者のログアウト方法

Webブラウザーから設定する

1ネットワーク上のパソコンからWebブラウザーを起動し、Web Image Monitorにネットワーク管理者がログインします。

管理者のログイン方法

2[機器の管理]をポイントし、[設定]をクリックします。

3「セキュリティー」の[ネットワークセキュリティー]をクリックします。

4「セキュリティーレベル」で設定するレベルを選択します。

5[OK]をクリックします。

6「設定の書き換え中」画面が表示されます。1~2分経過してから[OK]をクリックします。

[OK]をクリックしても画面が表示されないときは、しばらく待ってからWebブラウザーの[更新]ボタンをクリックします。

7ログアウトします。

管理者のログアウト方法

各機能とネットワークセキュリティーレベルの関係

丸:使用できます。

- :使用できません。

三角:使用できます。ポートが開いています。

■:使用できません。ポートが閉じています。

TCP/IP*1

機能

レベル0

レベル1

FIPS 140

レベル2

TCP/IP*2

丸
丸
丸
丸

HTTP > ポート80

三角

三角

三角

三角

IPP > ポート80

三角

三角

三角

三角

IPP > ポート631

三角

三角

SSL/TLS > ポート443

三角

三角*3

三角*3

三角*3

SSL/TLS > SSL/TLS通信許可設定

暗号文優先

暗号文優先

暗号文のみ

暗号文のみ

SSL/TLS バージョン > TLS1.2

丸
丸
丸
丸

SSL/TLS バージョン > TLS1.1

丸
丸
丸
丸

SSL/TLS バージョン > TLS1.0

丸

SSL/TLS バージョン > SSL3.0

丸

暗号強度設定 > AES

128ビット/256ビット

128ビット/256ビット

128ビット/256ビット

128ビット/256ビット

暗号強度設定 > 3DES

168ビット

暗号強度設定 > RC4

鍵交換

丸
丸
丸
丸

ダイジェスト

丸
丸
丸
丸

DIPRINT

丸
丸

LPR

丸
丸

FTP

丸
丸
丸
丸

RSH/RCP

丸
丸

TELNET

丸

Bonjour

丸
丸

SSDP

丸
丸

SMB

丸
丸

NetBIOS over TCP/IPv4

丸
丸

WSD (Device)

丸
丸
丸
丸

WSD (Printer)

丸
丸
丸
丸

WSD (機器の暗号化通信)

丸*3

丸*3

RHPP

丸
丸

*1 IPv4、IPv6共通です。

*2 セキュリティーレベルとは連動していません。個別に有効/無効を設定してください。

*3 Window 8.1以降で使用できます。

SNMP

機能

レベル0

レベル1

FIPS 140

レベル2

SNMP

丸
丸
丸
丸

SNMPv1,v2による設定許可

丸

SNMPv1, v2機能

丸
丸

SNMPv3機能

丸
丸
丸
丸

SNMPv3通信許可設定

暗号化/平文

暗号化/平文

暗号化のみ

暗号化のみ

TCP/IP暗号強度設定

機能

レベル0

レベル1

FIPS 140

レベル2

SNMPv3 > 認証アルゴリズム

MD5

SHA1

SHA1

SHA1

SNMPv3 > 暗号化アルゴリズム

DES

DES

AES128

AES128

Kerberos認証 > 暗号化アルゴリズム

AES256-CTS-HMAC-SHA1-96/AES128-CTS-HMAC-SHA1-96/DES3-CBC-SHA1/RC4-HMAC/DES-CBC-MD5

AES256-CTS-HMAC-SHA1-96/AES128-CTS-HMAC-SHA1-96/DES3-CBC-SHA1/RC4-HMAC

AES256-CTS-HMAC-SHA1-96/AES128-CTS-HMAC-SHA1-96/DES3-CBC-SHA1

AES256-CTS-HMAC-SHA1-96/AES128-CTS-HMAC-SHA1-96

ドライバー暗号鍵 > 暗号強度設定

簡易暗号

DES

AES

AES