使用説明書RICOH P 501/500

機器のデータを暗号化する

注意

  • SDカード、USBメモリーは、子供の手に触れないようにしてください。もし子供が誤ってSDカード、USBメモリーを飲み込んだときは、直ちに医師の診断を受けてください。

本機に保存されているアドレス帳データ、認証情報、文書などをデータの記録時に暗号化して、情報の漏洩を防止します。拡張HDDを装着していないときは、本機搭載メモリーのデータが暗号化されます。拡張HDDを装着しているときは、ハードディスクの蓄積文書も暗号化されます。

暗号化を有効にすると、それ以降に本機に保存されるデータはすべて暗号化されます。

また既存のデータは暗号化して残すか、消去するかを選択できます。

暗号化のアルゴリズムはAES-256です。

暗号化の対象となるデータ

電源を切ってもデータを保持する本機搭載メモリー、またはハードディスクに蓄積される次のデータが暗号化されます。

  • アドレス帳

  • ユーザー認証データ

  • 一時保存されている文書データ

  • ログ

  • ネットワークI/F設定情報

  • 機器設定情報

暗号化設定の種類

既存のデータを暗号化して残すか、消去(初期化)するかを選択します。残すデータが多いと暗号化設定の完了に時間がかかります。

NVRAMのデータは消去(初期化)されません。

設定

暗号化して残すデータ

初期化するデータ

所要時間の目安

[ファイルシステムデータのみ引き継ぎ]

  • Embedded Software Architectureアプリケーションプログラム/ログ

  • アドレス帳

  • 登録したフォント

  • ジョブログ/アクセスログ

  • スプールされたジョブ

  • 拡張HDD装着時の蓄積文書(機密印刷/試し印刷/保存印刷/保留印刷)

1時間45分

[全データ引き継ぎ]

全データ:

[ファイルシステムデータのみ引き継ぎ]で暗号化して残すデータと、初期化するデータの両方

なし

3時間

[全データ初期化]

なし

全データ:

[ファイルシステムデータのみ引き継ぎ]で暗号化して残すデータと、初期化するデータの両方

数分

暗号化設定を有効にするときの注意事項

  • Embedded Software Architecture アプリケーション、あるいはApp2Meを使用するときは、必ず[ファイルシステムデータのみ引き継ぎ]または[全データ引き継ぎ]を選択してください。

  • [全データ初期化][ファイルシステムデータのみ引き継ぎ][全データ引き継ぎ]のどれを選択しても、本機のシステム初期設定は初期化されません。

データの復元

  • 機器の入れ替え時などに既存のデータを引き継ぐときは、暗号化されたデータの復元が必要です。データの引き継ぎはサービス実施店に依頼してください。

  • データの復元には、暗号化設定時に生成される暗号鍵を使用します。

  • 暗号鍵はあとから変更できます。