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本機に保存されるアドレス帳、認証情報、蓄積文書などのデータを暗号化して、本体搭載メモリーやハードディスクが物理的に取り出されたときの情報の漏えいを防止します。
暗号化を有効にすると、それ以降に本機に保存されるデータはすべて暗号化されます。
また既存のデータは暗号化して残すか、消去するかを選択できます。
暗号化のアルゴリズムはAES-256です。
暗号化の対象となるデータ
電源を切ってもデータを保持する本体搭載メモリー(NVRAM)とハードディスクに蓄積される以下のデータが暗号化されます。
本体搭載メモリー(NVRAM)
機器設定情報
ネットワークI/F情報
ユーザーコード
カウンター情報
ハードディスク
アドレス帳
Embedded Software Architectureアプリケーションプログラム/ログ
ジョブログ/アクセスログ/ecoログ
送受信メール
登録したフォント
スプールされたジョブ
蓄積文書
登録したフォーム
暗号化設定の種類
ハードディスク内の既存のデータを暗号化して残すか、消去(初期化)するかを選択します。残すデータが多いと暗号化設定の完了に時間がかかります。
NVRAMのデータは消去(初期化)されません。
設定 | 暗号化して残すデータ | 初期化するデータ | 所要時間の目安 |
---|---|---|---|
[ファイルシステムデータのみ] |
|
| 2時間 |
[全データ] | 全データ: [ファイルシステムデータのみ]で暗号化して残すデータと、初期化するデータの両方 | なし | 3時間30分 |
[全データ初期化] | なし | 全データ: [ファイルシステムデータのみ]で暗号化して残すデータと、初期化するデータの両方 | 数分 |
暗号化設定を有効にするときの注意事項
Embedded Software Architecture アプリケーション、あるいはApp2Meを使用するときは、必ず[ファイルシステムデータのみ]または[全データ]を選択してください。
[全データ初期化]、[ファイルシステムデータのみ]、[全データ]のどれを選択しても、機器の初期設定は初期化されません。
データの復元
機器の入れ替え時などに既存のデータを引き継ぐときは、暗号化されたデータの復元が必要です。データの引き継ぎはサービス実施店に依頼してください。
データの復元には、暗号化設定時に生成される暗号鍵を使用します。
暗号鍵は紙に印刷するか、SDカードに保存するかを選択できます。
暗号鍵はあとから変更できます。