仮想プリンターを使用する
仮想プリンターとは、ネットワーク環境だけで認識できる擬似的なプリンターです。仮想プリンターでは、印刷に関するさまざまなオプション(給紙トレイの指定や両面印刷の有無など)を設定できます。また、割り込み印刷を設定できます。割り込み印刷とは、印刷開始待ちや処理中のジョブを一時停止させて、別のジョブを先に印刷する機能です。
UNIXやSolarisなどから印刷するときに仮想プリンターを指定すると、コマンドによる印刷オプションの指示ができないときでも、さまざまな印刷ができます。
仮想プリンターを追加する
Webブラウザーを起動する。
Webブラウザーのアドレスバーに「http://(本機のIPアドレス)もしくは(ホスト名)/」と入力し、本機にアクセスする。
[ログイン]をクリックする。
ログインユーザー名とログインパスワードを入力する画面が表示されます。
ログインユーザー名とログインパスワードを入力して、[ログイン]をクリックする。
ログインユーザー名とログインパスワードは管理者に確認してください。
メニューエリアの[機器の管理]から[設定]をクリックする。
「プリンター」カテゴリーの中の[仮想プリンター設定]をクリックする。
[追加]をクリックする。
「仮想プリンター名」に任意のプリンター名を入力し、「プロトコル」を選択する。
仮想プリンターで使用できるプロトコルは、[TCP/IP(指定なし・通常)]、[TCP/IP(指定なし・優先)]、[TCP/IP(RHPP)]、[TCP/IP(DIPRINT]です。
「プロトコル」で[TCP/IP(DIPRINT)]を指定したとき、仮想プリンターの名前を任意に設定できません。
[OK]をクリックする。
[ログアウト]をクリックする。
Web Image Monitorを終了する。

追加できる仮想プリンターの数は50個までです。登録されている仮想プリンターが51個に達しているとき、[追加]ボタンは表示されません。
仮想プリンターを有効にする
Web Image Monitorに管理者モードでログインする。
メニューエリアの[機器の管理]から[設定]をクリックする。
「プリンター」カテゴリーの中の[基本設定]をクリックする。
「仮想プリンター」の項目から[有効]を選択し、[OK]をクリックする。
[ログアウト]をクリックする。
Web Image Monitorを終了する。
仮想プリンターを削除する
Web Image Monitorに管理者モードでログインする。
メニューエリアの[機器の管理]から[設定]をクリックする。
「プリンター」カテゴリーの中の[仮想プリンター設定]をクリックする。
削除する仮想プリンターを選択し、[削除]をクリックする。
[OK]をクリックする。
[ログアウト]をクリックする。
Web Image Monitorを終了する。

Defaultの仮想プリンターは削除できません。
[削除]ボタンは仮想プリンターを追加したときに表示されます。
仮想プリンターを設定する
Web Image Monitorに管理者モードでログインする。
メニューエリアの[機器の管理]から[設定]をクリックする。
「プリンター」カテゴリーの中の[仮想プリンター設定]をクリックする。
設定を変更する仮想プリンターを選択し、[変更]をクリックする。
各項目の設定内容を任意に変更し、[OK]をクリックする。
ここで設定した仮想プリンターを割り込み印刷用の仮想プリンターとして設定するときは、「プロトコル」で[TCP/IP(指定なし:優先)]を選択します。
[ログアウト]をクリックする。
Web Image Monitorを終了する。

設定内容の詳細は、Web Image Monitorのヘルプを参照してください。
使用するエミュレーションにより設定できる項目は異なります。詳細は、Web Image Monitorのヘルプを参照してください。
仮想プリンターの設定を確認する
仮想プリンターで印刷するとき、仮想プリンター名の指定が必要です。仮想プリンター名や設定内容を確認する手順について説明します。
Web Image Monitorを起動する。
メニューエリアの[機器の管理]から[設定]をクリックする。
「プリンター」カテゴリーの中の[仮想プリンター設定]をクリックする。
確認する仮想プリンターを選択し、[詳細情報]をクリックする。

Web Image Monitorに管理者モードでログインしているとき、[詳細情報]は表示されません。[変更]で現在の設定内容を確認してください。
仮想プリンターが[無効]に設定されているときは、仮想プリンターの一覧が表示されません。仮想プリンターを[有効]に設定してください。仮想プリンターを[有効]に設定するには、管理者モードでログインしてください。詳細は、仮想プリンターを追加するを参照してください。
仮想プリンターで印刷する
仮想プリンターを使用して印刷するには、各コマンドのオプションに[仮想プリンター名]を指定します。割り込み印刷をするときは、割り込み印刷用に設定した仮想プリンターの名前を指定します。最初に印刷する前に、使用する仮想プリンターを指定してください。
コマンドを使用して印刷するときの例は以下のとおりです。
lprのとき
c:¥> lpr -S本機のIPアドレス(またはホスト名)[-P仮想プリンター名] [-ol] ¥パス名¥ファイル名
ftpのとき
ftp> put ¥パス名¥ファイル名 [仮想プリンター名],
設定が無効になる項目
選択しているエミュレーションによっては、仮想プリンターの「システム設定」の設定項目が無効になります。詳細は以下のとおりです。

使用する機器により、無効になる設定項目とエミュレーションは異なります。
無効になる「システム設定」の設定項目 | 選択しているエミュレーション |
|---|---|
エラーレポート印刷 | RPDL、RTIFF、R98、R55、R16、XPS |
180度回転 | RPCS |
補助用紙サイズ | RTIFF |
給紙トレイ | RPCS、RPDL、RTIFF、R98、R55、R16 |
用紙種類 | RPCS、RTIFF |
排紙トレイ | RPCS、RPDL、R98、R55、R16 |
