本機にはIPsec機能が搭載されています。IPsecはIPプロトコルのレベルで、セキュアなパケット単位の通信をします。暗号化には送信者、受信者が同じ鍵を保有する共通鍵暗号方式を使用します。本機は通信者双方に共通鍵を設定する方法として、自動鍵交換設定方式を搭載しています。自動鍵交換設定を使用すると、IPsecの共有鍵を設定した時間で更新し、よりセキュリティー強度の高い通信ができます。
「HTTPS通信の除外」で[無効]を選択しているとき、誤った鍵設定をすると、Web Image Monitorにアクセスできなくなります。アクセス不能となることを防止するためにHTTPS通信をIPsecの除外対象に設定できます。HTTPS通信もIPsecの対象とするときは、IPsec機能が正しく設定されたことを確認したあとに、「HTTPS通信の除外」で[無効]を選択します。「HTTPS通信の除外」で[有効]を選択し、HTTPS通信をIPsecの対象から外していても、PC側でTCPがIPsecの対象になっているとWeb Image Monitorを使用できません。
Web Image Monitorにアクセスできないときは、本体操作部の初期設定でIPsecを無効にしてからアクセスしてください。
本体操作部によるIPsec有効/無効設定の切り替え方法は、『ネットワークの接続/システム初期設定』「インターフェース設定」を参照してください。
DHCP、DNS、WINSで取得する情報とパケットはIPsecの対象にならないものがあります。
以下のOSがIPsecに対応しています。
Windows XP SP2/SP3*1
Windows Server 2003/2003 R2*1
Windows Vista/7/8/8.1
Windows Server 2008/2008 R2/2012/2012 R2
Mac OS X 10.4.8以降
Red Hat Enterprise Linux WS 4.0
Solaris 10
*1 IPv4のみ
ただし、OSによって対応していない設定項目があります。IPsecの設定をするときは、必ずOS側のIPsec設定内容を確認し、同一の設定をしてください。