使用説明書RICOH IP 6530

機器情報を管理する

注意

  • SDカード、USBメモリーは、子供の手に触れないようにしてください。もし子供が誤ってSDカード、USBメモリーを飲み込んだときは、直ちに医師の診断を受けてください。

本機の機器情報は、機器管理、ユーザー管理、ネットワーク管理、文書管理のすべての権限を持つ管理者が設定します。

本機の機器情報は、CSV形式の設定情報ファイルとして外部機器にエクスポートできます。エクスポートした設定情報ファイルを本機にインポートすると、変更した設定を戻せるのでバックアップとして使用できます。機種が同一であれば、異なる機器どうしで同じ機器情報をインポートして使用することもできます。

また、サーバーで機器の設定情報ファイルを管理すると、定期的に機器への設定情報の反映(インポート)ができます。

インポート/エクスポートできるデータ

  • プリンター設定

  • ブラウザー設定

  • Web Image Monitor設定

  • Webサービス設定

  • システム設定

  • ホーム画面のカスタマイズ内容*1

*1 壁紙にライブ壁紙が選択されているときは壁紙はエクスポートされません。

インポート/エクスポートできないデータ

  • システム設定の一部の項目*2

  • アドレス帳

  • プログラム(プリンター機能)

  • RICOH @Remote関連の情報

  • telnetから設定する設定

  • カウンター情報

  • Web Image MonitorあるいはWeb Serviceだけで設定できる項目(例:Bonjour、SSDP設定)

*2 年月日の設定、機器証明書を使用する設定、画像の補正値など機体ごとに調整する項目はインポート・エクスポートの対象外です。

サーバーで機器の設定情報を管理するとき

機器管理サーバーまたはWebサーバーを使用します。

機器管理サーバーを使用するときは、機器管理サーバーの使用説明書を参照してください。Webサーバーを使用するときは、専用アプリケーションで作成した設定情報のcsvファイルを開いて「ModuleID」の下の行を「-」に修正してからWebサーバーに格納します。

機器構成を変更したときは、エクスポートし、設定情報ファイルを更新してください。

補足

  • 機種が同一なときだけ、インポート/エクスポートができます。

  • 機器構成を変更したときは、エクスポートし、設定情報ファイルを更新してください。

  • インポート、エクスポート、サーバーの設定は、ネットワーク上のパソコンからWebブラウザーを使用してもできます。詳しくはWeb Image Monitorのヘルプを参照してください。(本機に搭載されているWeb Image Monitorという機能を利用します。)

機器情報をエクスポートする

操作部から機器情報をエクスポートするときは、SDカードに保存されます。

エクスポートするときは、本機のほかの操作を終了させてください。また、エクスポート中には本機は操作できません。

1すべての権限を持つ管理者として、操作部からログインします。

管理者のログイン方法

2ホーム画面で[設定]を押します。

本体画面のイラスト

3設定画面で[システム設定]を押します。

本体画面のイラスト

4SDカードを操作部側面のメディアスロットに挿入します。

SDカードを取り付けるイメージイラスト

5[管理者向け設定][データ管理][機器設定情報:エクスポート(メディア)]と押します。

6エクスポート条件を設定します。

本体画面のイラスト
  • 機器固有情報:IPアドレス、ホスト名などを設定情報ファイルに含むかどうかをリストから選択します。

  • 暗号鍵:暗号鍵を入力しないとインポートできないようにするときは、[変更]を押し、暗号鍵を入力して[OK]を押します。

7[エクスポート実行]を押します。

8[実行]を押します。

9エクスポートが終わったら[確認]を押します。

10[閉じる]を押します。

11[ホーム]本体画面のイラスト)を押し、ログアウトします。

管理者のログアウト方法

補足

  • エクスポートに失敗したときは、ログでエラーの内容を確認できます。ログはエクスポートされた設定情報ファイルと同じ場所に格納されます。

機器情報をインポートする

SDカードに保存された機器情報をインポートします。

インポートするときは、本機のほかの操作を終了させてください。また、インポート中には本機は操作できません。

1すべての権限を持つ管理者として、操作部からログインします。

管理者のログイン方法

2ホーム画面で[設定]を押します。

本体画面のイラスト

3設定画面で[システム設定]を押します。

本体画面のイラスト

4SDカードを操作部側面のメディアスロットに挿入します。

SDカードを取り付けるイメージイラスト

5[管理者向け設定][データ管理][機器設定情報:インポート(メディア)]と押します。

6インポート条件を設定します。

本体画面のイラスト
  1. 「機器設定情報ファイル」の[ファイル選択]を押し、インポートするファイルを選択します。

  2. 機器固有情報を含めてインポートするかどうかをリストから選択します。

  3. エクスポートしたときに暗号鍵を設定したときは、[変更]を押し、暗号鍵を入力して[OK]を押します。

7[インポート実行]を押します。

8[実行]を押します。

9インポートが終わったら[確認]を押します。

自動的に本機が再起動します。

補足

  • インポートに失敗したときは、ログでエラーの内容を確認できます。ログはエクスポートされた設定情報ファイルと同じ場所に格納されます。

機器情報を定期的にインポートする

集中管理指示ファイルを作成して、サーバーに格納された機器情報を自動で本機にインポートできるように設定します。本機に複数の設定情報ファイルをインポートすることができます。

集中管理指示ファイルのフォーマットファイルを本機からダウンロードできます。ネットワーク上のパソコンからWebブラウザーを使用して「http://(本機のIPアドレス、またはホスト名)/DH/directionsFormat.ini」をダウンロードしてください。

以下のように集中管理指示ファイルを作成し、Webサーバーに格納してください。

1集中管理指示ファイルのフォーマットを本機からダウンロードします。

Webブラウザーでアドレスバーに「http://(本機のIPアドレス、またはホスト名)/DH/directionsFormat.ini」と入力し、フォーマットファイルをダウンロードしてください。

2フォーマットファイルから、以下のように集中管理指示ファイルを作成し、Webサーバーに格納します。

集中管理指示ファイルのイラスト
  • セクション

    設定情報ファイルごとに[file1]、[file2]、[file3]…の形式で記載します。記載できるセクションの最大数は8です。8を超えて記載されたセクションは無視されます。

  • 設定項目

    設定情報ファイルごとに設定します。"="の前が項目名、"="のあとが設定値となります。項目名は変更しないでください。

    項目名

    設定

    url

    設定情報ファイルのURLを記載します。最大文字数は255文字です。

    kind

    「exportFile」と記載します。

    「logoImgFile」は本機で使用できません。

    type

    「forSameModel」と記載します。

    「forAllModels」は機器管理サーバー用の設定です。

    doSetup

    対象の設定情報ファイルをインポートするときは「yes」、インポートしないときは「no」と記載します。

  • コメント

    行の先頭に「#」(半角)を記載すると、その行はコメントとして扱われ、インポート処理の内容に影響しません。

3集中管理指示ファイルのサーバーへの格納が終わったら、すべての権限を持つ管理者として、操作部からログインします。

管理者のログイン方法

4ホーム画面で[設定]を押します。

本体画面のイラスト

5設定画面で[システム設定]を押します。

本体画面のイラスト

6[管理者向け設定][データ管理][機器設定情報:インポート(サーバー)設定]と押します。

7「ファイルのインポート元」のリストから[Webサーバー]を選択します。

本体画面のイラスト

8インポートに必要な情報やインポート条件を設定します。

本体画面のイラスト
  • URL:WebサーバーのURLを入力します。

  • ユーザー名:ユーザー名を入力します。

  • パスワード:[変更]を押し、パスワードを入力して[OK]を押します。

  • 再試行回数:インポートに失敗したときの再試行回数を入力します。

  • 再試行間隔:インポートに失敗したときの再試行間隔を入力します。

  • 指定時刻での定期インポート:設定情報ファイルをインポートする頻度を選択し、時刻を設定します。

  • 前回のインポートファイルとの比較:前回のインポートしたファイルと比較し、設定情報ファイルが同じときにインポートするか、しないかを選択します。

  • メール通知:インポートに失敗したとき、機器管理者にメールで通知するかを選択します。メール通知をするにはWeb Image Monitorで[自動メール通知]の設定が必要です。

    詳しくは、『使用説明書』「本機の状態をメールで通知する」を参照してください。

  • 暗号鍵:設定情報ファイルをエクスポートしたときに暗号鍵を設定したときは、暗号鍵を入力します。

9[OK]を押します。

10[ホーム]本体画面のイラスト)を押し、ログアウトします。

管理者のログアウト方法

補足

  • 設定情報ファイルをすぐにインポートするときは、[システム設定][管理者向け設定][データ管理][機器設定情報:インポート(サーバー)実行]を押すと、前回のインポートファイルとの比較をしないですぐに実行します。このとき、インポートに失敗してもメールでの通知はされません。

  • 複数の設定情報ファイルをインポートするときは、集中管理指示ファイルに記載された順にインポートされます。ひとつの設定情報ファイルのインポートに失敗したときでも、次の設定情報ファイルのインポート処理に進みます。

  • インポートに失敗したときは、アクセスログに記録されます。

こんなときには

エラーが発生したときは、最初にログのResultCodeを確認してください。0以外の数値はエラーが発生しています。ResultCodeは図の枠内に表示されています。

ログファイルの例

ログファイルのイラスト

内容を確認して解決しないとき、または対処方法がわからないときは、エラーログを保存してサービス実施店にお問い合わせください。

ResultCode

原因

対処方法

2 (INVALID REQUEST)

異なる機種のファイルでインポートを実行しました。

同一の機種でエクスポートしたファイルをインポートしてください。

4 (INVALID OUTPUT DIR)

出力先に機器情報を書き込めません。

出力先が正常に動作しているか確認してください。

7 (MODULE ERROR)

インポート・エクスポート処理時に予期せぬエラーが発生しました。

電源を入れ直して再度、実行してください。それでも同じエラーが発生するときは、サービス実施店に問い合わせてください。

8 (DISK FULL)

外部メディアの保存領域が不足しています。

十分な空き容量を確保してから実行してください。

9 (DEVICE ERROR)

ログファイルの書き込み、読み込みに失敗しました。

保存先・格納先のパスが存在することを確認してください。

10 (LOG ERROR)

ログファイルの書き込みに失敗しました。HDDが故障しています。

サービス実施店に問い合わせてください。

20 (PART FAILED)

一部の設定項目の設定値をインポートできませんでした。

失敗した理由がNgNameに記録されます。内容を確認してください。

失敗理由(NgName)

2 INVALID VALUE

設定値が項目の許容範囲外

3 PERMISSION ERROR

項目の編集権限がない

4 NOT EXIST

項目がシステムに存在しない

5 INTERLOCK ERROR

システムの状態またはほかの設定値との連動により項目の変更ができない

6 OTHER ERROR

その他の理由により、項目の変更ができない

21 (INVALID FILE)

メディアに保存されているデータが正しくないため、データがインポートできません。

適切なデータが使用されているか確認してください。データのフォーマットはCSV形式です。

22 (INVALID KEY)

暗号鍵が不正です。

正しい暗号鍵を使用してください。