原稿をスキャンしてフォルダーに送信する
スキャンした原稿をパソコンの共有フォルダーに送信するには、あらかじめパソコンに共有フォルダーを作成し、アドレス帳にフォルダー宛先を登録します。
このほかに、本機でネットワークに接続する設定が必要です。
フォルダー宛先設定ナビを使用して、フォルダー宛先をかんたんにアドレス帳に登録できます。
SMB3.0プロトコルを使用して、共有フォルダー単位で暗号化する設定をしたフォルダーに文書を保存できます。
スキャンした原稿はFTPサーバーに保存することもできます。
チェックシートを印刷する
送信先のパソコンの設定値をメモするため、以下のチェックシートを印刷してください。
アドレス帳登録が済んだら、個人情報の漏えいを防止するため、記入済みのチェックシートは破棄してください。
チェックシート | ||
---|---|---|
No. | チェック項目(設定値の記入例) | 設定値の記入欄 |
[1] | パソコンのコンピューター名 | |
DHCPサーバーの有効設定 | ||
IPアドレス | ||
[2] | ドメイン名/ワークグループ名 | USERDNSDOMAIN [ ] USERDOMAIN [ ] |
パソコンのログインユーザー名 | ||
[3] | パソコンのログインパスワード | |
[4] | パソコンの共有フォルダー名 |
ネットワークの環境により、USERDNSDOMAINまたはUSERDOMAINが表示されないことがあります。表示されたドメイン名/ワークグループ名をチェックシートに記入してください。
パソコンの情報を確認する(Windows)
共有フォルダーを作成するパソコンのコンピューター名やIPアドレスなどを確認し、印刷したチェックリストに記入します。
パソコンの[スタート]をクリックし、[Windowsシステムツール][コマンドプロンプト]をクリックする。
"ipconfig/all"と入力し、[Enter]キーを押す。
表示されたコンピューター名、DHCPサーバーの有効設定、IPアドレスを確認し、チェックシートの[1]へ記入する。
上の画面のように表示されたときは、以下のように表に記入します。
"set user"と入力し、[Enter]キーを押す。
"set"と"user"の間には、半角スペースを入れます。
表示されたドメイン名・ワークグループ名、ログインユーザー名を確認し、チェックシートの[2]に記入する。
上の画面のように表示されたときは、以下のように表に記入します。
コマンドを実行したログインユーザーがローカルユーザーのときは、「USERDNSDOMAIN」は表示されません。
パソコンのログインパスワードを確認し、チェックシートの[3]に記入する。
コンピューター情報の確認は完了しました。続けて、共有フォルダーを作成してアクセス権を設定します。
OSやセキュリティーの設定によってはパスワードのないユーザー名は使用できないときがあります。パスワードのあるログインユーザー名を使用することを推奨します。
共有フォルダーを作成する(Windows)
Windowsのデスクトップに共有フォルダーを作成し、アクセス権を設定します。
OSごとのフォルダー作成方法は、リコーホームページのよくあるご質問(FAQ)を参照してください。
共有フォルダーを作成する前に簡易共有の設定を無効にしてください。
使用しているコンピューターに初めて共有フォルダーを作成するときは、ファイル共有の設定を有効にします。詳しくは、Windowsのヘルプを参照してください。
Windowsに管理者権限を持つユーザーとしてログオンする。
Windows エクスプローラーでフォルダーを新規作成し、フォルダー名をチェックシートの[4]に記入する。
作成したフォルダーを右クリックし、[プロパティ]をクリックする。
[共有]タブで[詳細な共有]をクリックする。
[このフォルダーを共有する]にチェックを付け、[アクセス許可]をクリックする。
このあと、不特定のユーザー(Everyone)を削除し、アクセスを許可するユーザーを追加します。ここでは例として、チェックシートへ記入したユーザーのアクセス権を追加します。
「グループ名またはユーザー名」で[Everyone]を選択し、[削除]をクリックする。
[追加][詳細設定...][オブジェクトの種類...]とクリックする。
[ユーザー]を選択し、[OK]をクリックする。
[場所...]をクリックし、ユーザーが所属しているドメイン名/ワークグループ名(チェックシートの[2])を選択し、[OK]をクリックする。
[検索]をクリックする。
追加するパソコンのログインユーザー名(チェックシートの[2])を検索結果の中から選択し、[OK]をクリックする。
目的のユーザー名が見つからないときは、[列]をクリックするか[検索結果]欄を右クリックして[列の選択]を選択し、[利用可能な列]一覧から[ログオン名]または[ログオン名(Windows 2000 より前)]を選択します。
[OK]をクリックする。
追加したユーザーを選択し、[アクセス許可]で[変更]の[許可]にチェックを付ける。
[OK]をクリックしてすべてのウインドウを閉じる。
これでアクセス権の設定は完了です。ほかのグループやユーザーにアクセス権を設定するときは、以下の手順で設定します。
作成したフォルダーを右クリックし、[プロパティ]をクリックする。
[セキュリティ]タブで[編集...]をクリックする。
[追加][詳細設定...]とクリックする。
[オブジェクトの種類...]や[場所...]を選択し、[検索]をクリックする。
アクセス権を設定するグループやユーザーを選択し、[OK]をクリックする。
[OK]をクリックする。
追加したユーザーを選択し、[アクセス許可]で[変更]の[許可]にチェックを付ける。
[OK]をクリックしてすべてのウインドウを閉じる。
パソコンの情報を確認する(OS X/macOS)
共有フォルダーを作成するパソコンのコンピューター名やログインユーザー名などを確認し、印刷したチェックリストに記入します。
OS X/macOSに管理者権限を持つユーザーとしてログオンする。
アップルメニューから[このMacについて]をクリックする。
[システムレポート...]をクリックする。
左ペインの[ソフトウェア]をクリックし、表示されたコンピューター名をチェックシートの[1]へ、ユーザー名をチェックシートの[2]へ記入する。
上の画面のように表示されたときは、以下のように表に記入します。
アップルメニューから[システム環境設定...]をクリックする。
[ネットワーク]で[Ethernet]または[Wi-Fi]をクリックし、表示されたIPアドレスをチェックシートの[1]へ記入する。
コンピューター情報の確認は完了しました。続けて、共有フォルダーを作成します。
OSやセキュリティーの設定によってはパスワードのないユーザー名は使用できないときがあります。パスワードのあるログインユーザー名を使用することを推奨します。
共有フォルダーを作成する(OS X/macOS)
共有フォルダーを作成し、アクセス権を設定します。
フォルダーを新規作成し、フォルダー名をチェックシートの[4]に記入する。
アップルメニューから[システム環境設定...]をクリックする。
[共有]をクリックし、[ファイル共有]にチェックを付け、[オプション...]をクリックする。
[SMBを使用してファイルやフォルダを共有]とファイル共有に使用するユーザアカウントにチェックを付け、[完了]をクリックする。
[認証]画面が表示されたら、対象アカウントのパスワードを入力して[OK]をクリックし、[完了]をクリックします。
[共有]画面で、[共有フォルダ]の下の[]をクリックする。
手順1で作成したフォルダーを指定し、[追加]をクリックする。
手順6で追加したフォルダーを選択し、アクセスするユーザーの権限が「読み/書き」に設定されていることを確認する。
作成した共有フォルダーをアドレス帳に登録する
Windowsの環境に作成した共有フォルダーを例に、チェックシートに記録した情報を使用して登録する方法を説明します。
ホーム画面で[アドレス帳]を押す。
アドレス帳画面で[新規登録]を押す。
機器に搭載されているRICOH Always Current Technologyのバージョンによって、画面に表示される項目が異なります。
[登録名]タブの項目に宛先の情報を入力し、分類する見出しを選択する。
[宛先]タブを押し、[フォルダー]を押す。
[プロトコル]で[SMB(PCの共有フォルダーへ送信)]を選択する。
「パス名」に共有フォルダーのネットワークパスを設定する。
パスを手入力する
コンピューター名が「YamadaPC」(チェックシートの[1])、共有フォルダー名が「shared_doc」(チェックシートの[4])のときは、以下のように入力します。
¥¥YamadaPC¥shared_doc
フォルダーを一覧から選択する
共有フォルダーを検索するパソコンのIPアドレスまたはホスト名を入力し、[ネットワーク参照]を押して、送信先フォルダーを選択します。
[フォルダー認証情報]で[別の認証情報を指定する]を選択し、共有フォルダーにアクセスするためのログインユーザー名(チェックシートの[2])とログインパスワード(チェックシートの[3])を入力する。
[OK]を押す。
[ユーザー管理/その他]タブを押し、必要な設定をする。
[OK]を押す。
設定が終わったら、[ホーム]()を押す。
接続テストには、時間がかかることがあります。
接続テストが成功しても、共有フォルダーに書き込み権限がないとき、またはディスク容量の残りがないときは、フォルダー送信に失敗することがあります。
クライアントコンピューターに固定IPアドレスが設定されているとき、たとえばIPアドレスが"192.168.0.152"で作成した共有フォルダー名が"usr"のときは、送信先フォルダーのパスは"¥¥192.168.0.152¥usr"と入力します。
[集中管理設定]によって送信先の情報が更新されると、待機中の文書は更新後の宛先に送信されます。
基本的なフォルダー送信のしかた
ホーム画面で[スキャナー]を押す。
スキャナー画面で[フォルダー送信]を選択する。
原稿をセットする。
を押し、[アドレス帳から検索]または[登録番号で指定]を選択して、アドレス帳に登録した共有フォルダーを指定する。
直接入力するときは、を押して[直接入力]を選択します。プロトコルでSMBを選択し、必要な情報を入力します。
宛先を指定し直すには、を押します。
表示されているアドレス帳から宛先を選択することもできます。アドレス帳が50音順見出しのときは、見出しを押すとラベルが表示されます。ラベルの文字を押すと、対応する頭文字のユーザーまで画面がスクロールします。
[スタート]を押す。
本機でセキュリティー機能が設定されている場合にフォルダー送信するときは、登録されたフォルダーの宛先だけを選択し、送信するようにしてください。
クライアントコンピューターのウィルス対策ソフトのファイアウォールが有効なときは、送信先のフォルダーに指定できないことがあります。詳しくは、ウィルス対策ソフトのヘルプを確認してください。
Windowsのファイアウォールが有効で送信先のフォルダーに指定できないとき、ファイアウォールがブロックする対象の例外設定を変更すると通信できるようになることがあります。詳しくは、Windowsのヘルプを参照してください。
送信したあとは、送信先とファイル名の設定内容が自動的にリセットされます。送信したあとにこれらの設定内容を自動的にリセットしないようにするには、サービス実施店または販売店にお問い合わせください。
[集中管理設定]によって送信先の情報が更新されると、待機中の文書は更新後の宛先に送信されます。