2台の複合機を使ってコピー時間を短縮する
同じシリーズの複合機2台を連結キットで接続し、1台の複合機で設定したコピー内容をもう1台に転送し、2台でコピーします(連結コピー)。通常の倍の速さでコピーできるので、大量のコピーを短時間に完了できます。
この機能はクラシックモードで使用可能です。
連結コピーの概要
2台の複合機のうち、先に[連結コピー]を押し、機能を設定する複合機を「親機」、親機と接続されコピーするだけの複合機を「子機」と呼びます。連結コピーを解除するまでは、親機・子機の関係を変更することはできません。
最初に親機で原稿を読み取り、親機のハードディスクに画像を蓄積します。親機がコピーを開始すると同時に子機のハードディスクに画像データを転送し、連結コピーを開始します。
この機能を使用するために必要なオプションについては、以下を参照してください。
連結コピーの接続対象機種およびオプション
同じモデルやオプション構成でなくても、連結コピーで接続できます。ただし、ステープルやパンチ、折りなどの仕上げ機能を使用するときは、接続する2台の複合機両方に、使用する機能に対応したオプションを装着してください。親機と子機で異なるフィニッシャーを装着していると、仕上がり結果が異なることがあります。
連結コピー用ケーブルを、ほかの機器を接続するのに使用しないでください。
連結コピー用ケーブルの抜き差しをするときは、必ず親機・子機両方の主電源スイッチを切ってください。電源が入ったまま抜き差しすると故障の原因になることがあります。
キーカード、キーカウンターは使用できません。
省エネ機能で子機の操作画面が消えた状態でも、親機と連結するとコピーを開始します。
連結コピーのとき、ユーザーコード認証による管理をする・しないは親機のユーザーコード認証の設定にしたがいます。
子機でのコピー枚数管理はできません。親機・子機の合計枚数を親機のユーザーコードで管理します。
子機にユーザーコードが入力されていてもコピー枚数管理はできません。
子機側だけにユーザーコード認証が設定されているときは、ユーザーコードを入力しなくても、連結コピーは接続されコピーできる状態になります。このときユーザーコードによるコピー使用量は管理されません。
連結コピー中は子機はオートオフされません。
2台を連結してコピーする
連結コピー中は親機側で操作します。
連結コピーを始める前に、親機と子機の設定を確認してください。
ホーム画面で[コピー(クラシックモード)]を押す。
親機にする複合機の[連結コピー]を押す。
[連結コピー]が反転表示され、2台の複合機が接続されます。
親機に原稿をセットする。
必要に応じて、親機で用紙サイズ、原稿セット方向、その他の機能を設定する。
テンキーでコピーする枚数を入力する。
入力できるコピー枚数は9999枚までです。
親機の[スタート]を押す。
親機があいているときはコピーを開始します。子機は親機からのデータ転送後、コピーを開始します。子機がコピー中のときは、前のコピーが終わるとコピーを開始します。
連結コピー終了後は[リセット]を押して、設定を解除する。
親機が簡単画面のときや、割り込みコピー中は連結コピー機能を使用できません。
[連結コピー]を押すと、親機・子機共通の給紙トレイだけが表示され、その他の給紙トレイは選択できません。用紙は親機側で選択します。
子機は親機からのデータ転送後、コピーを開始します。そのため、親機と子機のコピー枚(部)数には差が生じます。データ量が多いときは、枚(部)数の差が大きくなる場合があります。
親機・子機のコピーが同時に終了しないことがあります。
コピー枚数や原稿の状態によっては親機だけでコピーすることがあります。
連結コピーを中止するときは、親機の[ストップ]を押します。
数値、機能を設定している途中で親機の[リセット]を押すと連結コピーは解除され、通常のコピー機能の初期状態に戻ります。
連結コピー画面に表示されるキーの説明については、以下を参照してください。
ユーザー認証が設定されているときは、ログイン画面が表示されます。親機にログインしてから操作してください。また、ログインして操作したあとは、ほかの利用者が不正に使用できないよう必ずログアウトしてください。
コピー機能で設定された機能はそのまま設定されています。ただし親機または子機のどちらかにフィニッシャーや紙折りユニットが装着されていないときは、ステープルや折りなどの仕上げ機能は自動的に解除されます。
ソートまたはステープル機能の設定時は、部のまとまりごとに親機と子機でコピーを分担します。そのため部の途中で紙づまりなどの状態になったときは、もう1台の複合機で代行してコピーできず、エラーが解除されるまでコピーを終了できません。
ソートまたはステープル機能を設定したときは、部の途中で親機・子機に分かれてコピーすることはありません。
スタック機能を設定したときは、1部を親機と子機で分けてコピーします。親機は裏面排紙、子機は表面排紙します。コピーを順番どおりにするには、排出された親機のコピーを子機のコピーの上に裏返して重ねてください。
連結コピー中は子機でだけ割り込みコピーができます。親機は連結コピーを開始すると割り込みコピーできません。
子機の割り込みコピーが終了したら、必ず子機の割り込みコピーを解除してください。
子機の割り込みコピー中は、子機で設定されたシステムオートリセット時間が経過すると、割り込みコピーが解除されます。
読み取った原稿がメモリーに蓄積できる枚数を超えたときは、メッセージが表示されます。
連結コピー機能を使用するかしないかをプログラム登録できます。
[連結コピー]を表示するかしないかを、[その他]の[連結コピーキー表示]で設定できます。
連結コピーを解除する
親機の反転表示された[連結コピー]を押す。
連結コピー中に親機で設定した機能は解除されません。
連結コピーを予約する
親機でコピー中に連結コピーを予約すると、前のコピーが終了したあと自動的に子機と連結し、予約したコピーを開始します。予約コピーは最大10件登録できます。
親機にする複合機で「連結コピー中です」が表示されている間に、[新規予約]を押す。
「予約できます」と表示されているのを確認し、[連結コピー]を押す。
「連結予約できます」と表示されているのを確認し、予約するコピーの内容を設定する。
親機に原稿をセットし、[スタート]を押す。
親機は原稿を読み取ります。前のコピーが終わると、子機は親機からのデータ転送後、自動的にコピーを開始します。
連結コピーの予約内容は子機のジョブ一覧にも表示されますが、子機側で削除することはできません。
予約した連結コピーの内容は、以下のときに変更できます。
親機で予約した連結コピーの原稿の読み取りが完了している。
親機・子機ともに予約した連結コピーが開始されていない。
親機と子機の両方が印刷中のときは、親機・子機とも前のコピーが終わると、予約したコピーを開始します。子機のコピー枚数や原稿の量が多いときは、親機だけで予約したコピーをします。
ドキュメントボックスに蓄積した文書を連結して印刷する
ドキュメントボックスに蓄積された文書を選択し、親機と子機とで連結して印刷します。
印刷する文書が蓄積されている複合機で操作します。
親機のホーム画面で[ドキュメントボックス(クラシックモード)]を押す。
フォルダーを選択する。
印刷する文書を選択する。
複数の文書をまとめて印刷するときは、印刷する順に手順3の操作を繰り返す。
印刷条件を設定するときは、[印刷画面へ]を押して印刷条件を設定する。
[連結印刷]を押す。
[連結印刷]が反転し、2台の複合機が接続されます。
印刷部数をテンキーで入力する。
9999部まで指定できます。
[スタート]を押す。
親機はドキュメントボックスに蓄積されている文書をすぐに印刷開始します。子機は親機の文書が転送されてから印刷が始まるため、印刷開始まで多少時間がかかります。
親機・子機の印刷枚(部)数は異なることがあります。
親機・子機の印刷が同時に終了しないことがあります。
[文書一覧へ戻る]を押すと文書選択の画面に戻ります。
ドキュメントボックスの詳細については、以下を参照してください。
連結コピー時の設定
用紙設定
連結コピーでは、親機と子機で用紙サイズ、方向、種類が同じ給紙トレイを使用します。連結コピー機能を最大限に使用するためには、親機・子機の用紙の設定を合わせることをお勧めします。
子機に親機と共通の用紙がセットされた給紙トレイが複数あるときは、親機・子機それぞれの[給紙トレイ優先設定:コピー]で設定されたトレイが優先的に選択されます。
コピー中、子機の用紙がなくなったときは、用紙サイズが同じで方向の異なる給紙トレイがあるときはその給紙トレイが選択され、回転コピーします。([リミットレス給紙]が[回転可能で動作]のとき)
初期設定
連結コピーでは、[コピー/ドキュメントボックス設定]の初期設定は親機の設定にしたがいます。ただし、[リミットレス給紙]、[連結コピーキー表示]の設定については、親機、子機ともにそれぞれの設定にしたがいます。
以下の設定をしているとき、コピー終了後に親機でブザー音が鳴ります。
[システム設定]の[ブザー音]でブザーの音量を設定し、[コピージョブ完了音]を設定している場合