使用説明書RICOH IM C6000/C5500/C4500/C3500/C3000/C2500/C2000 シリーズ

出力紙からの情報漏えいを防ぐ

機密情報や個人情報を印刷するときは、それが第三者に不正コピーされたり、持ち出されたりして情報漏えいするリスクが常にあります。

本機に搭載された以下の機能を使用すると、ユーザーに文書管理意識を促し、不正なコピーや印刷文書の放置を抑止します。

誰の出力紙なのかを明確にする(強制セキュリティー印字)

出力紙からの情報漏えいを防ぐイメージイラスト

強制的に出力者の名前を印字することで、ユーザーの文書管理意識を高める効果があります。

不正コピーであることを警告する(不正コピー抑止/不正コピーガード)

出力紙からの情報漏えいを防ぐイメージイラスト

本機でコピー/印刷する文書に特殊な地紋を埋め込みます。機能の概要は以下を参照してください。

これらの機能をユーザーが有効にしなくても動作するように設定できます。

印刷ジョブを強制的に蓄積する(印刷をともなうジョブの制限)

プリンタードライバーの設定にかかわらず、印刷ジョブを本機に蓄積します。

ユーザーに本機の前まで足を運ばせ、操作部で印刷実行させることで、出力紙の取り忘れや放置を防止します。

強制セキュリティー印字を設定する(設定画面のタイプ:標準)

指定した位置にログインユーザー名などのユーザー情報を印字します。

コピー、ドキュメントボックス、ファクス、プリンターで印刷する文書が対象です。

1操作部から機器管理者としてログインする。

管理者としてログインする

2ホーム画面で[設定]を押す。

本体画面のイラスト

3設定画面で[システム設定]を押す。

本体画面のイラスト

4[管理者向け設定][セキュリティー地紋/印字][強制セキュリティー印字:(機能名)]と押す。

5「強制セキュリティー印字:(機能名)」のリストから[する]を選択し、印字する内容と位置を設定する。

本体画面のイラスト
  • 出力日時:ジョブの出力日時を印字します。

  • 出力者名:

    • ユーザー名を印字:アドレス帳の登録情報の名前を印字します。

    • ログインユーザー名を印字:アドレス帳の認証情報のユーザーコード/ログインユーザー名を印字します。

  • 機番:[設定][問い合わせ情報]の機械番号を印字します。

  • IPアドレス:本機のIPアドレスを印字します。

  • 印字位置:印字する位置を選択します。

  • 印字位置調整:数値を入力するか、矢印キーを押して印字位置を調整します。

6[OK]を押す。

7[ホーム]本体画面のイラスト)を押し、ログアウトする。

不正コピー抑止/不正コピーガードを設定する(設定画面のタイプ:標準)

コピー、ドキュメントボックス、プリンターの機能ごとに設定できます。

1操作部から機器管理者としてログインする。

管理者としてログインする

2ホーム画面で[設定]を押す。

本体画面のイラスト

3設定画面で[システム設定]を押す。

本体画面のイラスト

4[管理者向け設定][セキュリティー地紋/印字][不正コピー抑止印刷:(機能名)]と押す。

5不正コピー抑止を設定する。

本体画面のイラスト

[不正コピー抑止印刷:コピー][不正コピー抑止印刷:ドキュメントボックス]の基本設定

  • 不正コピー抑止強制設定:地紋印刷を強制するかどうかを選択します。

    • しない:

      地紋印刷を強制しません。ユーザーはコピー/ドキュメントボックスの操作画面から、地紋の印刷有無と地紋の設定を変更できます。

    • する:一部ユーザー変更可:

      強制的に地紋印刷をします。ユーザーはコピー/ドキュメントボックスの操作画面から、地紋の設定を変更できますが、地紋の種類と濃度は変更できません。

    • する:ユーザー変更不可:

      強制的に地紋印刷をします。ユーザーはコピー/ドキュメントボックスの操作画面から、地紋の設定を変更できません。

  • 不正コピー抑止の種類:不正コピー抑止の種類を選択します。

    • 不正コピーガード:

      不正コピーしたときに文書がグレー地に変換されます。

    • 不正コピー抑止地紋:

      不正コピーしたときに文字や模様が浮かび上がります。

[不正コピー抑止印刷:プリンター]の基本設定

  • 不正コピー抑止設定:不正コピー抑止をするかどうかを選択します。

    • する:

      プリンタードライバーの設定にかかわらず、本機で設定した不正コピー抑止効果を適用して印刷します。

    • しない:

      本機で設定した不正コピー抑止効果を適用しません。プリンタードライバーで不正コピー抑止を設定したときは、その設定内容に従って印刷します。

  • 不正コピー抑止強制設定:優先する不正コピー抑止の設定範囲を選択します。

    • ドライバー/コマンド優先:

      通常は地紋を印刷しません。必要に応じて操作部/プリンタードライバー側で不正コピー抑止を設定して印刷します。

    • ドライバー/コマンド優先(一部除く):

      背景地紋のマスクパターン、色、濃度は本機の設定を優先し、それ以外は操作部/プリンタードライバー側の設定どおりに印刷します。

    • 機器側設定優先:

      本機の設定を優先して印刷します。

  • 不正コピー抑止の種類:不正コピー抑止の種類を選択します。

    • 不正コピーガード:

      不正コピーしたときに文書がグレー地に変換されます。

    • 不正コピー抑止地紋:

      不正コピーしたときに文字や模様が浮かび上がります。

地紋の設定

  • 不正コピー抑止地紋の効果:文字列と地紋の組み合わせを指定します。

  • 地紋マスクパターン:青海浪や網目など11種類から指定します。

  • 地紋の色:ブラック、マゼンタ、シアンの3色から指定します。

  • 地紋の濃度:濃度を5段階から指定します。

  • 不正コピーガードの効果:文字列と地紋の組み合わせを指定します。

文字列の設定

「文字列選択」で浮き出す文字列を、ユーザー名や日時、任意の文字列、「複写禁止」などの定型文字列から指定します。文字列については、フォント、ポイントサイズ、印字位置、角度、繰り返し印字の有無を設定できます。

6[OK]を押す。

7[ホーム]本体画面のイラスト)を押し、ログアウトする。

補足

  • 不正コピーガードが設定された文書を本機でコピーできないようにするには、[システム設定][管理者向け設定][セキュリティー地紋/印字][不正コピーガード検知][する]に設定します。

印刷をともなうジョブの制限を設定する(設定画面のタイプ:標準)

1操作部から機器管理者としてログインする。

管理者としてログインする

2ホーム画面で[設定]を押す。

本体画面のイラスト

3設定画面で[プリンター設定]を押す。

本体画面のイラスト

4[データ操作/管理][文書印刷][印刷をともなうジョブの制限]と押す。

5「印刷をともなうジョブの制限」のリストから[自動蓄積]を選択する。

本体画面のイラスト

[印刷取消]を選択したときは、出力をともなう印刷ジョブはすべて取り消され、蓄積されません。

6[OK]を押す。

7[ホーム]本体画面のイラスト)を押し、ログアウトする。

強制セキュリティー印字を設定する(設定画面のタイプ:従来)

指定した位置にログインユーザー名などのユーザー情報を印字します。

コピー、ドキュメントボックス、ファクス、プリンターで印刷する文書が対象です。

1操作部から機器管理者としてログインする。

2ホーム画面で[設定]を押す。

本体画面のイラスト

3設定画面で[本体機能設定]を押す。

4[システム設定][管理者用設定]タブ[強制セキュリティー印字:(機能名)]と押し、設定画面を表示する。

5[する]を押し、印字する内容を設定する。

本体画面のイラスト
  • 出力日時:[印字する]でジョブの出力日時を印字します。

  • 出力者名:[ユーザー名を印字]でアドレス帳の登録情報の名前が、[ログインユーザー名を印字]でアドレス帳の認証情報のユーザーコード/ログインユーザー名が印字されます。

  • 機番:[印字する]で、[設定][問い合わせ情報]の機械番号を印字します。

  • 本体IPアドレス:[印字する]で本機のIPアドレスを印字します。

  • 印字位置調整:[変更]を押し、印字位置を指定します。

6[設定]を押す。

7設定が終わったら、[ホーム])を押す。

不正コピー抑止/不正コピーガードを設定する(設定画面のタイプ:従来)

コピー、ドキュメントボックス、プリンターの機能ごとに設定できます。

1操作部から機器管理者としてログインする。

2ホーム画面で[設定]を押す。

本体画面のイラスト

3設定画面で[本体機能設定]を押す。

4[システム設定][管理者用設定]タブ[不正コピー抑止印刷:(機能名)]と押し、設定画面を表示する。

5不正コピー抑止を設定する。

本体画面のイラスト

不正コピー抑止の基本設定

  • 不正コピー抑止設定:不正コピー抑止をするかどうか指定します。プリンター機能だけの設定項目です。

    • する:プリンタードライバーの設定にかかわらず、本機で設定した不正コピー抑止効果を適用して印刷します。

    • しない:本機で設定した不正コピー抑止効果を適用しません。プリンタードライバーで不正コピー抑止を設定したときは、その設定内容に従って印刷します。

  • 不正コピー抑止強制設定:優先する不正コピー抑止の設定範囲を指定します。

    • しない、ドライバー/コマンド優先:

      通常は地紋を印刷しません。必要に応じて操作部/プリンタードライバー側で不正コピー抑止を設定して印刷します。

    • する:一部ユーザー変更可、ドライバー/コマンド優先(一部除):

      背景地紋のマスクパターン、色、濃度は本機の設定を優先し、それ以外は操作部/プリンタードライバー側の設定どおりに印刷します。

    • する:ユーザー変更不可、機器側設定優先:

      本機の設定を優先して印刷します。

  • 不正コピー抑止の種類:不正コピーしたときに文書をグレー地に変換するときは[不正コピーガード]を選択します。不正コピーしたときに文字や模様を浮かび上がらせるようにするには、[不正コピー抑止地紋]を選択します。

地紋の設定

  • 不正コピーガードの効果、不正コピー抑止地紋の効果:文字列と地紋の組み合わせを指定します。効果については、「地紋付き文書の印刷時とコピー時の効果」の表を参照してください。

  • 地紋マスクパターン:青海浪や網目など11種類から指定します。

  • 地紋の色:ブラック、マゼンタ、シアンの3色から指定します。

  • 地紋の濃度:濃度を5段階から指定します。

文字列の設定

「文字列選択」で浮き出す文字列を、ユーザー名や日時、任意の文字列、「COPY」などの定型文字列から指定します。文字列については、フォント、ポイントサイズ、角度、繰り返し印字の有無、印字位置を設定できます。

6[設定]を押す。

7設定が終わったら、[ホーム])を押す。

補足

  • 不正コピーガードが設定された文書を本機でコピーできないようにするには、[システム設定][管理者用設定]タブ[不正コピーガード検知][する]に設定します。

印刷をともなうジョブの制限を設定する(設定画面のタイプ:従来)

[プリンター設定][システム設定]タブで設定します。

1操作部から機器管理者としてログインする。

2ホーム画面で[設定]を押す。

本体画面のイラスト

3設定画面で[本体機能設定]を押す。

4[プリンター設定][システム設定]タブ[印刷をともなうジョブの制限]と押し、設定画面を表示する。

5[自動蓄積]を押す。

本体画面のイラスト

[印刷取消]を指定したときは、出力をともなう印刷ジョブはすべて取り消され、蓄積されません。

6[設定]を押す。

7設定が終わったら、[ホーム])を押す。