使用説明書RICOH P 6030/6020/6010/6000

IPsecを設定する

本機にはIPsec機能が搭載されています。IPsecはIPプロトコルのレベルで、セキュアなパケット単位の通信をします。暗号化には送信者、受信者が同じ鍵を保有する共通鍵暗号方式を使用します。本機は通信者双方に共通鍵を設定する方法として、自動鍵交換設定方式を搭載しています。自動鍵交換設定を使用すると、IPsecの共有鍵を設定した時間で更新し、よりセキュリティー強度の高い通信ができます。

重要

  • 「HTTPS通信の除外」で[無効]を選択しているとき、誤った鍵設定をすると、Web Image Monitorにアクセスできなくなります。アクセス不能となることを防止するためにHTTPS通信をIPsecの除外対象に設定できます。HTTPS通信もIPsecの対象とするときは、IPsec機能が正しく設定されたことを確認したあとに、「HTTPS通信の除外」で[無効]を選択します。「HTTPS通信の除外」で[有効]を選択し、HTTPS通信をIPsecの対象から外していても、パソコン側でTCPがIPsecの対象になっているとWeb Image Monitorを使用できません。

  • Web Image Monitorにアクセスできないときは、操作部の初期設定でIPsecを無効にしてからアクセスしてください。操作部によるIPsec有効/無効設定の切り替え方法は、『使用説明書』「システム初期設定」、「インターフェース設定」を参照してください。

  • DHCP、DNS、WINSで取得する情報、およびパケットについては、IPsecの対象にならないものがあります。

  • IPsecに対応しているOSは以下のとおりです。

    • Windows 7/8.1/10

    • Windows Server 2008/2008 R2/2012/2012 R2/2016/2019

    • OS X 10.11、macOS 10.12-10.14

    • Red Hat Enterprise Linux WS 4.0

    • Solaris 10

  • ただし、OSによって対応していない設定項目があります。IPsecの設定をするときは、必ずOS側のIPsec設定内容を確認し、同一の設定をしてください。