機密文書を印刷する
機密印刷は、ネットワークでプリンターを共有しているときなど、他人に見られたくない文書を印刷するときに有効な機能です。
この機能を使用すると、印刷ジョブをパスワードで保護された機密文書として本機に蓄積できます。機密文書は、操作部からパスワードを入力したときだけ印刷されますので、他人に見られる心配がありません。
この機能はWindowsから印刷するときだけ使用できます。
ここでは例として、Windows 10での操作を説明しています。操作手順は、使用しているOSによって異なることがあります。
パソコンからプリンタ―ドライバーを使用して機密文書を送信し、本機に蓄積する方法について説明します。
パソコンで機密印刷するファイルを開きます。
プリンタードライバーの印刷設定を開きます。
[基本]タブをクリックし、[機密印刷]のチェックボックスを選択します。
[ユーザーID:]と[パスワード]が入力できるようになります。
[ユーザーID:]には、パソコンのログインユーザー名か、前回の機密印刷に使用したユーザーIDが表示されます。ユーザーID(半角英数字で最大9文字)とパスワード(4~8桁の数字)を入力し、[OK]をクリックします。
ユーザーIDは、操作部から機密文書を印刷するときに、他の機密文書と区別するために画面に表示される文書名となります。印刷の操作をします。
プリントジョブが機密文書として本機に蓄積されます。機密文書は、操作部でパスワードを入力して印刷します。
本機に蓄積された機密文書は、印刷するか、本機の電源を切ると消去されます。
本機には一度に最大5つ、または最大5MBの機密文書を蓄積できます。
本機に蓄積された機密文書が一杯の状態でも、新規の機密文書は、[システム初期設定]の[インターフェース切り替え時間]の[機密印刷]で設定された時間の間はキャンセルされずに保持されます。この時間内は、新規の機密文書を印刷したり削除したりできます。また、すでに蓄積されている機密文書を印刷したり削除したりすることで、新規の機密文書を蓄積できます。
本機に機密文書が蓄積されると、各モードの初期画面に機密文書印刷と表示されます。
機密文書を印刷する方法について説明します。
[ホーム]キーを押します。
ホーム画面の[情報]アイコンを押します。
[機密印刷]タブを押します。
印刷するファイルを選択します。
機密文書が蓄積された時間とユーザーIDを確認して、目的の文書を選択してください。[印刷する]を押します。
キーボードでパスワードを入力して、[OK]を2回押します。
機密文書が印刷されます。
他のジョブを印刷している間は、機密印刷文書の印刷はできません。印刷しようとすると、本機からビープ音が鳴ります。
操作部でパスワードを入力している間は、他のジョブの印刷はできません。
本機に蓄積された機密文書は、印刷するか、本機の電源を切ると消去されます。
手順3で[機器状態]タブの[確認]を押しても、機密文書のファイルリストを表示できます。