RP-GL/2エミュレーション使用上の注意

  • 本製品は、CADアプリケーションでの使用を目的としています。ワープロ、表計算、フォトレタッチ、ドローイング系のアプリケーションでは使用しないでください。

  • CADアプリケーションが独自のドライバーを持っていることがあります。そのときは、プリンターの操作部で印刷条件を設定してください。

  • 「RP-GL/2(Type1)」はDesignJet600のHP-GL/2の動作モードをエミュレーションしています。ただし、DesignJet600に存在する「HP7586+GL/2混在モード」については仕様が異なるため、完全にエミュレーションできません。したがって、「HP7586+GL/2混在モード」と異なる動作をするときがあり、期待した印刷結果が得られないことがあります。GL-GL/2切り替えモード時にRP-GL/2または、RTLデータを出力するとき、うまく印刷できない場合は、印刷条件の「プロッタID」を「RP-GL/2」に切り替えてみてください。

  • HP-GL/2は「圧縮データ方法」には、8bitと7bitのモードがあります。RP-GL/2もこれらの圧縮方法に対応しています。プリンタードライバーでは8bitモードで圧縮しています。

  • 線描画における終端形状および接合部形状の仕様は、コマンド体系処理モードによって次のように異なります。

    線属性

    RP-GL

    RP-GL/2

    終端形状

    丸め

    LAコマンドまたは印刷条件設定により、設定できます。

    接合部形状

    丸め

    LAコマンドまたは印刷条件設定により、設定できます。

    太い線幅で描画しているとき、[終端処理設定]、[接合部処理設定]の設定によっては正常に印刷されないことがあります。

    [終端処理設定]、[接合部処理設定]は0.35mmよりも太い線に有効です。

  • GL-GL/2切り替えモードでは、モードを切り替えたあとのペン位置の座標は常に原点(0,0)です。

  • GL-GL/2切り替えモードでは、RPコマンドによるリプロット機能は無効です。

  • 細線をハーフトーンで印刷するとき、描画位置によっては、実線が点線や破線になったり、線が描画されなかったりすることがあります。

  • 印刷条件で「6.プロッタID」を「RP-GL/2」に変更したとき、RP-GL用のデータを印刷させようとすると、意図した印刷結果にならない場合があります。

  • GL-GL/2切り替えモード、RP-GL/2モードにかかわらずプログラムを登録すると、登録した順にユーザーメモリースイッチ番号が設定されます。エミュレーション切り替えコマンド付きのデータを印刷するときに、ユーザーメモリースイッチ番号が「1」となっているプログラム番号が希望するプログラム番号でない場合は、希望するプログラム番号のユーザーメモリースイッチ番号が「1」になるように設定してください。ユーザーメモリースイッチ番号は印刷条件を印刷して確認してください。<プログラムキー登録状況>の欄に印刷されます。印刷条件の印刷については、印刷条件リストを印刷するを参照してください。

  • 何種類かのプロッタIDを使用し、プログラム登録するときは、プロッタIDが「RP-GL/2」のプログラムは1番最初に登録しないでください。希望するプログラムで印刷されない場合があります。

  • 使用している機種の初期設定で[エミュレーション検知]が[しない]に設定されているとき、PJLコマンド「ENTER LANGUAGE=HPGL2」を受信すると、印刷条件の「6.プロッタID」が「RP-GL/2」で最初に登録されたプログラムに切り替わります。

    ただし、起動しているプログラムが「RP-GL/2」のプログラムの場合は、上記コマンドを受信しても、通常プログラムは切り替わりません。

  • 使用している機種の初期設定で[エミュレーション検知]を[する]に設定しているとき、起動しているプログラムにかかわらず、RPGL/GL2で登録したプログラムに切り替わります。このとき、データによって起動するプログラムは以下のように異なります。

    • PJLコマンドがあるとき:印刷条件「6.プロッタID」が「RP-GL/2」に設定されたプログラムの中から、最初に登録されたプログラムが呼び出されます。「RP-GL/2」に設定されているプログラムがひとつもないときは、RP-GL/2の初期値が呼び出されます。

    • PJLコマンドがないとき:印刷条件「6.プロッタID」の設定にかかわらず、RPGL/GL/2のユーザーメモリースイッチ番号「1」のプログラムが呼び出されます。RP-GL、RP-GL/2で登録されているプログラムがひとつもないときは、RP-GL、RP-GL/2の初期値が呼び出されます。

  • CADアプリケーションで漢字ROMの「あり」「なし」が選べるときは、CADアプリケーションの設定を次のようにします。

    • 「あり」を選択したとき:漢字フォントを使用します。

    • 「なし」を選択したとき:漢字フォントを使用しません。

  • CADアプリケーションでステップサイズの設定があるときは、「0.025mm」に設定します。

  • RP-GL/2プリンタードライバーが対応している用紙は、普通紙、再生紙、特殊紙1、特殊紙2、特殊紙3の5種類です。使用している機種によっては、印刷できない用紙種類があります。設定できる用紙種類については、本機の印刷設定を参照してください。

補足

  • ユーザーメモリースイッチ番号とは、プログラムが登録されるときにエミュレーションごとに自動的に「1」から連番をつけたもので、プログラムを登録した順番を表しています。印刷条件を印刷すると<プログラムキー登録状況>に記載されます。

  • RP-GL/2で印刷するとき、自動両面印刷はできません。