ダイナミックDNS 機能を使用する
ダイナミックDNS とは、DNS サーバーが管理しているレコード(A レコード、AAAA レコード、CNAME およびPTR レコード)を動的に更新(登録・削除)する機能です。本機が接続されているネットワーク環境にDNS サーバーがあり、本機がDNS クライアントであるとき、ダイナミックDNS 機能によって動的にレコードを更新できます。
ダイナミックDNS機能は、telnetでdns コマンドを使用して設定します。
更新処理
本機のIP アドレスが静的かDHCP から取得しているかによって、更新処理の動作が異なります。
ダイナミックDNS 機能を使用しないとき、本機のIP アドレスが変更されると、DNS サーバーで管理しているレコードを手動で更新が必要です。
本機でレコードの更新を実行するときは、DNS サーバーの設定が次のどちらかになっている必要があります。
セキュリティー設定がされていない
セキュリティー設定で、更新を許可するクライアント(本機)をIP で指定している
静的IPv4 設定のとき
IPv4 アドレス、ホスト名が変更されたときは、本機がA レコード、およびPTR レコードを更新します。
また、A レコードを登録するときに、CNAME も登録します。登録できるCNAME は次のとおりです。
イーサネット、IEEE 802.11 a/b/g/n のとき
PRNXXXXXX(PRNXXXXXX はMAC アドレスの下位3 バイトの16 進数)
ただし、ホスト名がCNAME と同じ(PRNXXXXXX)ときは、CNAME は登録されません。
DHCPv4 設定のとき
DHCPv4 サーバーが本機の代理でレコードを更新します。次のどちらかになります。
本機がDHCPv4 サーバーからIPv4 アドレスを取得するとき、DHCPv4 サーバーがA レコードとPTR レコードを更新
本機がDHCPv4 サーバーからIPv4 アドレスを取得するとき、本機がA レコードを更新し、DHCPv4 サーバーがPTR レコードを更新
A レコードを登録するときに、CNAME も登録します。登録できるCNAME は次のとおりです。
イーサネット、IEEE 802.11 a/b/g/n のとき
PRNXXXXXX(PRNXXXXXX はMAC アドレスの下位3 バイトの16 進数)
IPv6 設定
本機がAAAA レコードおよびPTR レコードを更新します。
また、AAAA レコードを更新するときに、CNAME も登録します。
ステートレスアドレスが新たに設定されたときは、DNS サーバーに追加登録されます。

メッセージ認証を使用した動的更新(TSIG、SIG(0))はサポートしていません。
動作対象のDNS サーバー
静的IPv4 設定のとき
Windows Serverに標準添付のMicrosoft DNS サーバー
BIND8.2.3 以降
DHCPv4 設定の場合で本機がA レコードを更新するとき
Windows Serverに標準添付のMicrosoft DNS サーバー
BIND8.2.3 以降
DHCPv4 設定の場合で、DHCPv4 サーバーがレコードを更新するとき
Windows Serverに標準添付のMicrosoft DNS サーバー
BIND8.2.3 以降
IPv6 設定のとき
Windows Serverに標準添付のMicrosoft DNS サーバー
BIND9.2.3 以降
動作対象のDHCPv4 サーバー
本機の代理でA レコード、およびPTR レコードを更新できるDHCPv4 サーバーは次のとおりです。
Windows Serverに標準添付のMicrosoft DHCPv4 サーバー
ISC DHCP 3.0 以降
