使用説明書RICOH Pro C5310S/C5300S

ファクス受信文書の中継

Fコード(SUB)を利用して、受信した文書を中継します。

当社のファクスだけでなく、他社のファクスから受信した文書も中継できます。受信した文書は中継したあと消去され、中継の結果は文書の送信者である中継依頼局には通知されません。

中継ボックスとは

本機を、Fコードを使用したファクス送信の中継局として利用するときに設定します。

中継ボックスに登録した受信局に、中継依頼局から送信されてきた文書を自動的に中継同報送信できます。中継ボックスに受信局を登録しておくだけで、一度の中継依頼で複数の宛先に文書を中継同報送信できるので、遠隔地の複数の宛先に送信するとき、通信料金が節約でき便利です。

中継ボックスのイメージイラスト

中継ボックスに登録したFコードを中継依頼局に伝え、Fコードと一致する「Fコード(SUB)」を付けて文書を送信してもらいます。なお、パスワードを登録したときはパスワードも伝え、「Fコード(SUB)」に加えてパスワードと一致する「Fコード(SID)」を付けて文書を送信してもらいます。

この機能を使用するには、あらかじめ中継ボックスを登録し、受信局を設定しておきます。受信局には、ファクス宛先、IP-ファクス宛先、インターネットファクス宛先、メール宛先およびフォルダー宛先を登録できます。中継ボックスは[ファクス設定][Fコードボックス設定]で登録できます。

増設回線を使用して受信した回線別に配信する

補足

  • 中継依頼送信ができなかったときは、受信した文書を印刷します。

  • 登録した受信局が中継依頼登録をした宛先のときは、多段中継送信します。詳しくはサービス実施店に問い合わせてください。

  • 受信局に設定している宛先がアドレス帳集中管理機能で更新されたとき、中継待機中の文書は次の宛先に転送されます。

    • 受信局がファクス宛先、IP-ファクス宛先、インターネットファクス宛先またはメール宛先のときは、更新前の宛先に転送されます。

    • 受信局がフォルダー宛先のときは、更新後の宛先に転送されます。

Fコード中継結果レポート

受信局への送信の結果を確認できます。Fコード中継ボックスに設定された受信局への送信をすべて終えたとき、本機から出力されます。

Fコード中継結果レポートを自動的に印刷するかどうかを[ファクス設定][パラメーター設定](スイッチ04 ビット1)で設定できます。

パラメーター設定一覧

Fコード中継結果レポートのイラスト 説明番号つき
  1. 中継依頼受付時刻

    中継依頼を受けた日時が記載されます。

  2. 文書番号

    文書の管理番号です。

  3. 受信局

    • ファクス宛先のとき

      中継局(本機)のアドレス帳に登録されている名称が記載されます。

    • メール宛先またはインターネットファクス宛先のとき

      「Mail」のあとに、中継局(本機)のアドレス帳に登録されている名称が記載されます。

    • IP-ファクス宛先のとき

      「IP-FAX」のあとに、中継局(本機)のアドレス帳に登録されている名称が記載されます。

    • フォルダー宛先のとき

      「フォルダー」のあとに、中継局(本機)のアドレス帳に登録されている名称が記載されます。

  4. 原稿枚数

    中継依頼局から中継を依頼されて、受信した原稿の枚数です。

  5. 結果

    送信の結果が記載されます。

    • OK

      全ページ正しく送信できました。

    • エラー

      正しく送信できませんでした。「エラー」のあとにエラーの内容(送信できなかった理由)を示す番号が記載されます。自動リダイヤルの機能によりダイヤルを繰り返したときは、ダイヤルごとの理由を順に記載します。

      エラー1)通信中断:ファクスの不具合や電話回線に雑音が入ったため、通信が途中で中断されました。

      エラー2)話し中:相手先が話し中でした。

      エラー3)応答なし:呼び出しましたが、相手先が電話にでませんでした。

      エラー4)相手先がファクシミリでない:相手先が電話にはでましたが、ファクシミリではありませんでした。電話などが接続されていることがあります。ダイヤルは2回で中止します。

      エラー5)メールサイズオーバー:本機に設定されている上限のメールサイズを超えたため、インターネットファクス送信が中断されました。

      エラー6)相手機がIPファクスに対応していません。:相手先がアナログ回線と接続したファクスやIP電話などで、次世代ネットワーク(NGN)網を利用したIP-ファクスに対応していませんでした。

    • 未登録宛先

      受信局が登録されていないため、正しく送信できませんでした。

    • 未送信

      受信局の中に未登録宛先があったため、送信できませんでした。

    • 無効宛先

      登録されている宛先数が最大値を超えているグループを指定したとき、またはファクス番号が正しくないときに記載されます。

      グループを指定しているときはアドレス帳で件数を確認してください。

      文書は送信されていないので、送り直してください。

    • --

      本機に登録されているメールサーバーまでインターネットファクスまたはメールが送信されました(相手先までメールが到達したことを示すものではありません)。

  6. 送れなかったページ

    結果が「エラー」のとき、送信していないページ数を記載します。

補足

  • 受信局として指定できる最大宛先数については、項目別最大値一覧を参照してください。