使用説明書RICOH Pro C5310S/C5300S

受信の種類

ファクスを受信するときの、受信方法の種類について説明します。

受信方法の種類には「直接受信」、「メモリー受信」、および「代行受信」の3つがあります。

ファクスのメモリー残量が少ないときは受信できないことがあります。

受信中にメモリー残量が0%になると、それ以上は受信できず、その時点で通信が終了します。

重要

  • 大切な原稿を受信したときは、相手先に連絡して内容を確認することをお勧めします。

  • 主電源の切れた状態が1時間以上続くと、メモリーに蓄積されている文書はすべて消去されます。消去された文書があると、再び主電源を入れたとき自動的に「電源断レポート」が印刷されます。このレポートで消去された文書の一覧を確認できます。

  • レポートやメールでエラーが通知されたとき

直接受信

受信した文書をメモリーに蓄積しないで、1ページ受信するたびに印刷します。

直接受信のイメージイラスト

通常、本機は直接受信しますが、「集約印刷」をする、「両面印刷」をする、または[受信文書印刷部数]を2部以上に設定しているときは、メモリー受信します。

代行受信する条件が発生しているときは、印刷しないでメモリーに蓄積します。

メモリー受信

受信した文書を一度メモリーに蓄積し、全ページを受信したあとで印刷します。

メモリー受信のイメージイラスト

メモリー受信する設定にしていると、大量の文書や、細かい内容の文書を受信できないことがあります。そのときは、[受信文書印刷部数]を1部に設定する、または「集約印刷」、「両面印刷」の設定を解除することをお勧めします。

[ファクス設定][受信文書設定]にある[蓄積][する]に設定しているときは、通常のメモリー受信とは異なり、受信してもすぐに印刷せず、必要に応じてパソコンや本体から印刷、消去します。

補足

  • 本機が受信できる解像度は「ふつう字」、「小さな字」です。

  • 送信側が解像度を「細かい字」または「微細字」に設定して送信してきても、本機は「小さな字」で受信します。このため送信側の思いどおりに受信されないことがあります。

代行受信

本機が印刷できない状態のときに着信があると、本機は代行受信します。

代行受信すると、文書はメモリー受信されたまま、印刷されずに待機状態となります。代行受信した文書は、代行受信の原因が取り除かれると自動的に印刷されます。

代行受信すると、ファクスランプが点灯し、ホーム画面のファクス受信文書ウィジェットに「代行受信あり」と表示されます。

ファクスランプのイラスト

代行受信する原因によって、受信のしかたが異なります。すべての文書を無条件で代行受信するときと、[ファクス設定][パラメーター設定]で設定した条件に合う文書だけを代行受信するときの2種類があります。

すべての文書を代行受信するとき

本機が次のような状態のときは、すべての文書を代行受信します。

代行受信の原因

状態

対処方法

ほかの機能を使用している。

コピーなどほかの機能の印刷が実行されている。

実行中の印刷が終了したあと、自動的に印刷されます。急いでいるときは実行中の印刷を中止してください。

排紙先のトレイに用紙が一杯になっている。

「排紙先が満杯です。用紙を取り除いてください。」と表示されている。

トレイから用紙を取り除いてください。

カバーが開いている。

[状態確認]が点灯。

画面で指示されたカバーを閉めてください。

パラメーター設定にしたがって代行受信するとき

本機が次のような状態のときは、[パラメーター設定]で設定した条件に合う文書だけを代行受信します。

代行受信の原因

状態

対処方法

用紙がつまっている。

[状態確認]が点灯。

用紙を取り除いてください。

用紙や原稿がつまったとき

すべての給紙トレイに用紙がない。

[状態確認]が点灯。

用紙を補給してください。

給紙トレイに用紙をセットする

トナーがない。

[状態確認]が点灯。

トナーカートリッジを交換してください。

トナーを交換する

すべての給紙トレイが故障している。

「このトレイは故障しています。」と画面に表示されている。

サービス実施店に連絡してください。

代行受信の条件は、[ファクス設定][パラメーター設定](スイッチ05 ビット2、1)で設定します。設定できる条件は以下のとおりです。

  • 発信元名称(表示用)または発信元ファクス番号を受けたときに代行受信する

    相手先に発信元名称(表示用)または発信元ファクス番号が登録されているときは、代行受信します。受信した文書をメモリーに蓄積したまま電源が切れ、そのまま1時間以上経過すると、受信した文書が消えてしまいますが、このようなときでも、通信管理レポートを使用して、消えてしまった文書の相手先を確認できるので、送信し直してもらうことができます。また、相手先に発信元名称(表示用)または発信元ファクス番号が登録されていないと、大切な原稿を受信できないことがあります。できるだけ相手先に発信元名称(表示用)または発信元ファクス番号を登録してもらうことをお勧めします。

  • 無条件に代行受信する

    相手先の発信元名称(表示用)または発信元ファクス番号の登録にかかわらず代行受信します。

  • ID送受信用IDが一致したときに代行受信する

    相手先のファクスに登録されているID送受信用IDと、本機に登録されているID送受信用IDが一致したときだけ受信します。

  • 着信しない

    すべての受信を受けつけません。

[パラメーター設定]については、パラメーター設定一覧を参照してください。

補足

  • [ファクス設定][受信文書設定]にある[蓄積][する]に設定されているときは、受信するとファクスランプが点灯し、ホーム画面のファクス受信文書ウィジェットに「代行受信あり」と表示されます。

  • 受信設定

  • ファクスを直接受信したときに、ファクスランプが点灯し、ホーム画面のファクス受信文書ウィジェットに「代行受信あり」と表示されることがあります。