印刷条件の設定項目
印刷条件のそれぞれの設定項目について説明します。
印刷位置
印刷位置を設定します。
左
用紙の左端位置を印字カーソルの原点として印刷します。
センタリング
印刷条件の「ページ幅」で設定された印刷幅の中央を基準に、センタリングして印刷します。
工場出荷時の設定:左
印刷方向
印刷方向と、印刷時に使用する用紙のモードを設定します。
アプリケーションで印刷方向の設定ができるときは、アプリケーションの設定が優先されます。
単票・縦
単票・横
帳票・縦
帳票・横
工場出荷時の設定:単票・縦
印刷方向とは、用紙のセット方向ではなく、給紙方向に対して文字が並ぶ方向のことです。
「縦」または「横」に設定します。
「縦」に設定すると、給紙方向に対して垂直に文字を印刷します。

「横」に設定すると、給紙方向に対して平行に印刷します。

「単票」または「帳票」に設定します。
「帳票」に設定すると、複数ページのデータを1枚の用紙に印刷できます。ただし、機器で実際に使用できる用紙は単票だけです。
印刷領域
用紙の印刷領域を設定します。
標準
印刷領域の上下左右に約5mmずつの余白ができます。
最大
用紙の端までが印刷領域です。用紙の先端部分の領域については、正常に印刷されないことがあります。
工場出荷時の設定:標準
左余白
用紙の左余白を0~50mmの範囲で設定できます(1mm単位)。
工場出荷時の設定は、0mmです。左余白は、印刷条件の「印刷領域」で設定した印刷領域の内側に設定されます。
「印刷領域」が「標準」のとき

「印刷領域」が「最大」のとき

実際の印刷では多少の誤差が出ることがあります。
上余白
用紙の上余白を0~50mmの範囲で設定できます(1mm単位)。
工場出荷時の設定は、0mmです。上余白は、印刷条件の「印刷領域」で設定した印刷領域の内側に設定されます。
「印刷領域」が「標準」のとき

「印刷領域」が「最大」のとき

実際の印刷では多少の誤差が出ることがあります。
ページ長
ページの長さを設定します。
ページ長とは、実際の用紙1ページの長さではなく、用紙の印刷可能領域に印刷するデータの長さのことです。設定されたページ長を超えると排紙されます。
11インチ
連続用紙(帳票)に印刷するときと同じ形式で印刷できます。(1インチ=約25.4mm)
最大長
ページ長と印刷領域が同じになります。
工場出荷時の設定:11インチ

「11インチ」の設定が有効となるのは、「用紙サイズ」、「印刷方向」、「変倍率」で設定した変倍率が以下のときだけです。以下の表以外のときは「最大長」に設定したときと同じ動作をします。
用紙サイズ | 印刷方向 | 変倍率 |
---|---|---|
A3 | 横 | 100% |
A4 | 縦 | 100% |
B4 | 横 | 88% 86% |
B5 | 縦 | 88% 86% |
A4 | 横 | 70% 67% |
A5 | 縦 | 70% 67% |
ページ幅
ページの幅を設定します。
用紙幅
実際の用紙の幅が印刷領域になります。
13.6インチ
水平方向13.6インチ(1インチ=約25.4mm)の幅が印刷領域です。
工場出荷時の設定:用紙幅
変倍率
拡大または縮小して印刷できます。
100%(等倍)
88%(11×14→B4)
80%(B4→A4)
75%(B4→A4)
70%(11×14→A4)
67%(A3→A4)
115%(B4→A3)
86%(11×14→B4)
67%(11×14→A4)
工場出荷時の設定:100%(等倍)
変倍率の設定により文字ピッチと行ピッチが変更され、文字そのものは変倍率に応じて適切なサイズが選択されます。イメージデータは変倍率に応じて縮小、拡大されます。そのため、イメージデータと文字データが混在するときは、変倍するとイメージがずれることがあります。変倍したときに使用されるフォントは、エンジン解像度、フォントサイズ、変倍率によって変わります。
イメージ濃度
イメージデータの印刷濃度を設定します。
「中間」に設定すると、イメージデータの横方向を濃いめに、縦方向を薄めに印刷します。
こく
中間
うすく
工場出荷時の設定:こく
イメージ濃度を「中間」に設定したときでも、簡易グラフィックスデータは縦横とも濃いめに印刷されます。
フォントの濃度は変わりません。
ANKフォント
ANKフォントの書体を設定します。
フォントのサイズは、変倍率が100%のときのサイズで指定します。
「半角」に設定すると、漢字コードの中の半角文字を使ってANKフォント(アルファベット、数字、カナ)を印刷します。このとき、書体は漢字フォントの書体が選択されます。
クーリエ10
プレステージエリート12
レターゴシック17
ボールドフェイスPS
指定なし
半角
工場出荷時の設定:指定なし
漢字フォント
漢字フォントの書体と大きさを設定します。
フォントのサイズは、変倍率が100%のときのサイズで指定します。
アプリケーションで漢字フォントの設定ができるときは、アプリケーションの設定が優先されます。
明朝7.2P
明朝9.6P
明朝12P
ゴシック7.2P
ゴシック9.6P
ゴシック12P
工場出荷時の設定:明朝9.6P
漢字コード
漢字コードが新JISか旧JISか、JISかシフトJISかを設定します。
新JISは1997年度版、旧JISは1978年度版を使用します。
新JIS/JISコード
旧JIS/JISコード
新JIS/シフトJIS
旧JIS/シフトJIS
工場出荷時の設定:旧JIS/JISコード
ゼロスラッシュ
「0」にスラッシュ(/)をつけるかどうかを選択します。
「あり」に設定すると、「」と印刷されます。
この設定はANKフォントにだけ有効です。「ANKフォント」で「半角」を設定しているときは無効です。
なし
あり
工場出荷時の設定:なし
国別指定
ANKフォントの一部は国によって異なります。ANKフォントのうち、国ごとに異なる部分の書体を設定します。「ANKフォント」で「半角」を設定しているときは、「日本」固定です。
アメリカ
イギリス
ドイツ1
ドイツ2
フランス
スウェーデン
フィンランド
スイス
日本
工場出荷時の設定:日本
行ピッチ
1インチ(約25.4mm)あたりに印刷する行数(LPI=Line Per Inch)を設定します。
アプリケーションで行ピッチの設定ができるときは、アプリケーションの設定が優先されます。
6LPI
1インチあたり6行印刷されます。
3LPI
1インチあたり3行印刷されます。
8LPI
1インチあたり8行印刷されます。
フォントサイズ
そのとき選択されているフォントの文字の高さで行ピッチが決まります。
工場出荷時の設定:6LPI
文字ピッチ
1インチ(約25.4mm)あたりに印刷するANKフォント(アルファベット、数字、カナ)の文字数(CPI=Character Per Inch)を設定します。
10CPI
1インチあたり10文字印刷されます。
12CPI
1インチあたり12文字印刷されます。
17CPI
1インチあたり17文字印刷されます。
フォントサイズ
そのとき選択されているフォントの文字幅によって文字ピッチが決まります。
工場出荷時の設定:フォントサイズ
「フォントサイズ」に設定したときはアプリケーションの設定が優先されます。「フォントサイズ」以外に設定したときはアプリケーションの設定は無効です。
自動改行
データが用紙の幅を超えたとき、自動的に改行するかどうかを設定します。
する
「ページ幅」で設定した領域を超えたとき、自動的に印刷領域の幅で改行し、次の行に印刷されます。
しない
印刷領域から超えたデータは右端に重ねて印刷されます。
工場出荷時の設定:しない
「する」のときの仕上がり

「しない」のときの仕上がり
「JKL」が重ねて印刷されます。

実際に印刷したとき、「ページ幅」の設定値と実際の用紙サイズによって結果が異なります。
印字指令コード
プレチェック処理の終了コードを定義します。
CRのみ
CRコードだけが終了コードです。
CR,LF,FF, etc.
以下に示す終了コードを使用します。
CR(復帰)
LF(改行)
VT(垂直タブ)
FF(改ページ)
US(VFUの実行)
ESC a(全排出後全吸入)
ESC b(全排出)
工場出荷時の設定:CRのみ
CR機能
CRコードを受け取ったときの機器の動作を設定します。
CR=CR
復帰します。
CR=CR+LF
復帰後、改行します。
工場出荷時の設定:CR=CR
キャンセルコード
キャンセルコード(CAN 18h)を受け取ったときの機器の動作を設定します。
CR
復帰動作をします。
クリア
データをクリアして印字位置をホームポジションに戻します。
工場出荷時の設定:CR
リミットレス給紙
印刷中に給紙トレイの用紙がなくなったとき、ほかの給紙トレイに自動的に切り替えて印刷するかどうかを設定します。
切り替え対象の給紙トレイは、同サイズ、同紙種の用紙がセットされているトレイです。
しない
トレイの切り替えはしません。用紙がなくなった給紙トレイに用紙を補給してください。
する
自動的にトレイを切り替えます。
工場出荷時の設定:する
スペーシングユニット
仮想の1ドットの大きさを1インチ(約25.4mm)あたりのドット数で設定します。
エミュレーションしているプリンターのドットの大きさに合わせます。
「H」が横方向のドットのピッチを、「V」が縦方向のドットのピッチを表します。
H=1/160,V=1/120
横方向が1/160インチ、縦方向が1/120インチです。
H=1/180,V=1/120
H=1/120,V=1/48
H=1/160,V=1/160
H=1/240,V=1/120
H=1/240,V=1/240
H=1/400,V=1/400
H=1/600,V=1/600
工場出荷時の設定:H=1/160,V=1/120
実際の印刷では、1インチあたりのエンジン解像度の設定値に合わせたドット数に換算します。
パラレルデータサイズ
パラレル受信のデータサイズを設定します。
8ビット
7ビット
工場出荷時の設定:8ビット
ドットイメージ
ドット対応グラフィックスのドット数を設定します。
ネイティブモード
コピーモード
工場出荷時の設定:ネイティブモード
プライム条件
ソフトウェアリセットコマンドや印刷条件設定コマンドが実行されたとき、および操作部で印刷条件を設定したときに、全角外字文字、ANKダウンロード文字、ダウンロード網掛けパターン、フォーム登録データを保存するか削除するかを設定します。
外字保持
データを保存します。
外字クリア
データを削除します。
工場出荷時の設定:外字保持
ほかのエミュレーションに切り替わったときは、これらのデータは削除されます。
給紙トレイ
使用する給紙トレイを選択します。「システムデフォルト」に設定すると、現在の給紙トレイを選択します。
トレイ2/手差し
トレイ1
システムデフォルト
トレイ2
トレイ3
手差し
トレイ4
トレイ5
工場出荷時の設定:システムデフォルト
給紙トレイが「システムデフォルト」に設定されているプログラムやエミュレーションに切り替わったとき、使用している機種の初期設定にある「給紙トレイ優先設定」で設定されている給紙トレイが選択されます。
使用している機種やオプションによって設定値が異なります。使用している機種に対応している設定値については、 本機の印刷設定 を参照してください。
ケイ線フォント
変倍したときの、罫線フォントの処理を設定します。
フォント
罫線フォント(JISコード2B24~2B6F,2C24~2C6F)を変倍率に応じたサイズのフォントで印刷します。
イメージ
オリジナルサイズの罫線フォントをイメージ変倍カードで拡大して印刷します。
工場出荷時の設定:イメージ
「イメージ」に設定すると、「フォント」に設定したときよりも印刷速度がやや遅くなります。
「イメージ」に設定すると、強調、傾斜、文字修飾コマンドは無効です。
グラフィックスユニット
簡易グラフィックスの最小指定単位です。
1/400インチ
1ドットを1/400インチ(1インチ=約25.4mm)として扱います。
1/240インチ
1ドットを1/240インチとして扱います。
1/600インチ
1ドットを1/600インチとして扱います。
工場出荷時の設定:1/240インチ
文字ストリング
機器が文字ストリングコマンドを受信したとき、データの文字コードを16進コードとして解釈するかどうかを設定します。
16進コードを送信できないときに有効な手段です。
する
文字形式の制御コマンドが有効です。
しない
通常の文字列、16進コードで扱われます。
工場出荷時の設定:しない
印字モード
印字モードでは、スムージング機能を使用するかどうか、また、トナーの消費を抑えて印刷するかどうかを設定します。
スムージングを有効にすると、文字や図形の輪郭のギザギザを自動的になめらかにして印刷できます。
トナーセーブモード2
トナーセーブモード1よりさらにトナーを節約して印刷します。薄めに印刷されます。
スムージングオン
スムージングを有効にして印刷します。
トナーセーブモード1
トナーを節約して印刷します。やや薄めに印刷されます。
スムージングオフ
スムージングを無効にして印刷します。写真やハーフトーンのデータを印刷するときは、このモードを選択してください。
工場出荷時の設定:スムージングオン
使用している機種によって、指定できる機種とできない機種があります。 本機の印刷設定 を参照してください。
両面とじ方向
両面印刷のときに、とじる位置を指定します。指定した位置に余白を設定できます。
上とじ
上余白で設定した余白が、指定した位置に加わります。
左とじ
左余白で設定した余白が、指定した位置に加わります。
右とじ
左余白で設定した余白が、指定した位置に加わります。
工場出荷時の設定:左とじ

裏面には、指定したとじ方向の反対側に余白が加えられます。これを考慮して印刷データを作成してください。
エンジン解像度
1ドットの実際の解像度を設定します。
400dpi
600dpi
使用している機種によって設定値が異なります。 本機の印刷設定 を参照してください。
両面印刷
両面印刷するかどうかを設定します。
しない
する
工場出荷時の設定:しない
201H設定
R98エミュレーションの動作モードを設定します。
201PLのエミュレートが必要なホッパコマンド、バーコードを有効にして動作させるときは、「拡張」を設定します。
互換
拡張
工場出荷時の設定:互換
「拡張」を設定したとき、操作部の表示が「R98」から「R98E」に切り替わります。
「拡張」を設定したとき、印刷条件の以下の設定が変更されます。
「1.印刷方向」が「帳票 縦」に設定されます。
「9.ANKフォント」が「半角」に設定されます。
「F.文字ピッチ」が「10CPI」に設定されます。
「拡張」を設定し、「C:1コマンドエラー」でジョブがキャンセルされたり、印刷方向が逆になるなどの症状が発生したりするときは、使用している機種の初期設定で[エミュレーション検知]を[しない]に設定してください。
ホッパコマンドでは、印刷方向、およびトレイ選択を有効にできます。
バーコードは、NW7とCODE39に対応しています。