使用説明書RICOH Pro C5310S/C5300S

印刷オプションの指定項目

使用している機種や装着しているオプションによって、指定値が異なります。また、指定できないことがあります。指定値の詳細については、 本機の印刷設定 を参照してください。

filetype

機器がRP-GL/2以外のエミュレーションになっているときに、印刷に使用するエミュレーションを指定します。また、エミュレーションの代わりに登録されているプログラムも指定できます。

書式

filetype=エミュレーション名

filetype=プログラム番号

または

fil=エミュレーション名

fil=プログラム番号

指定値と動作

  • 「エミュレーション名」は3文字の省略名です。RP-GLエミュレーションに切り替えるときは「RGL」を、RP-GL/2エミュレーションに切り替えるときは「GL2」を指定します。印刷条件はRP-GL/2エミュレーションの初期値が呼び出されます。

  • 「プログラム番号」は、「P1」から「P16」のプログラム番号を指定します。RP-GL/2エミュレーションが登録されているプログラムを指定してください。印刷条件はプログラムに登録されている設定値が呼び出されます。

説明

  • この印刷オプションを指定しなかったときは、操作部で呼び出されているエミュレーションで印刷されます。RP-GL/2エミュレーションが呼び出されていないと、正常に印刷されないことがあります。[プリンター設定]の[システム設定]にある[エミュレーション検知]を[する]に設定している場合は、RP-GL/2に対応したファイルを送信すると自動的にRP-GL/2に切り替わります。

pjl

pjlを指定すると、staple、punch、qty、outbinの指定ができます。

書式

pjl=on

説明

  • staple、punch、qty、outbinを使用するときは、必ずpjl=onと指定します。指定がないとき、これらの印刷オプションは無効です。

staple

印刷された用紙をステープルでとじるための指定をします。この印刷オプションは、使用している機種にフィニッシャー(ステープルの機能)が装着されているときに指定できます。使用している機種によって指定値が異なります。

書式

staple=ステープル位置

指定値と動作

  • 指定値には、ステープル位置(lefttop、top2portなど)を指定します。

説明

  • フィニッシャー(ステープルの機能)が装着されていないときは、「staple」の指定は無効です。

  • 「staple」を指定するときは、同時に印刷オプションpjl=onも指定してください。pjl=onが指定されていないと、「staple」の指定は無効です。

  • ジョブごとに「staple」を指定してください。複数のジョブをまとめての指定はできません。

補足

  • 指定値の詳細については、 本機の印刷設定 を参照してください。

punch

印刷された用紙にパンチ穴をあけるための指定をします。この印刷オプションは、使用している機種にフィニッシャー(パンチの機能)が装着されているときに指定できます。使用している機種によって指定値が異なります。

書式

punch=パンチ位置

指定値と動作

  • 指定値には、パンチ位置(lefttop、toplandなど)を指定します。

説明

  • フィニッシャー(パンチの機能)が装着されていないときは、「punch」の指定は無効です。

  • 「punch」を指定するときは、同時に印刷オプションpjl=onも指定してください。pjl=onが指定されていないと、「punch」の指定は無効です。

補足

  • 指定値の詳細については、 本機の印刷設定 を参照してください。

qty

電子ソートの指定をします。

書式

qty=ソート部数

指定値と動作

  • ソート部数は、1~999の範囲の整数で指定します。

説明

  • 「電子ソート部数」を指定するときは、同時に印刷オプションpjl=onも指定してください。pjl=onが指定されていないと、「qty」の指定は無効です。

  • 「qty」を指定したとき、操作部や印刷データ内のコマンドで設定された印刷部数は無効です。

outbin

排紙先を選択できます。排紙先は、排紙トレイの名称を指定します。使用している機種によって指定値が異なります。

書式

outbin=排紙トレイ名

指定値と動作

  • 指定値には、排紙トレイの名称(upper、finishershiftなど)を指定します。

説明

  • 指定値の種類は、排紙オプションの装着状況によって異なります。

  • 「排紙トレイ」を指定するときは、同時に印刷オプションpjl=onも指定してください。pjl=onが指定されていないと、「排紙トレイ」の指定は無効です。

補足

  • 指定値の詳細については、 本機の印刷設定 を参照してください。

imagedirection

用紙内の画像の向きを180度回転するように指定します。

書式

imagedirection=reverse

imagedirection=normal

指定値と動作

指定値

動作

reverse

用紙内の画像の向きが180度回転して印刷されます。

normal

通常の向きで印刷されます。

説明

  • pjl=onを指定しなくても使用できます。

usercode

ユーザーコードを指定します。

書式

usercode="ユーザーコード"

説明

  • ユーザーコードには半角数字8桁を指定できます。

  • ユーザーコードの前後に"¥"の指定が必要です。

  • WindowsのFTPクライアントのとき、usercodeは指定できません。

補足

  • OSによってはダブルクォーテーションが送信されないため、バックスラッシュ"¥"(0x5c)などのエスケープ記号が必要となることがあります。たとえばftpの場合、次のような書式です。「USERCODE」は大文字で指定してください。

    • ftp> put filename USERCODE=¥"12345¥"