HP-GL、HP-GL/2、HP RTLについて

HP-GL

HP社で開発されたペンプロッター制御用のコマンドです。HP-GLはもともとHP社のプロッターを制御するための命令体系ですが、最も標準的なコマンドとして、多くのCADアプリケーションおよびプロッターで使用されています。

HP-GL/2

HP社で開発されたラスタープロッター制御用のコマンドです。

ペンプロッターをベースに考えられたHP-GLとは異なり、HP-GL/2にはラスタープロッターを想定した高度な作画機能が盛り込まれています。

また、HP-GL/2はHP-GLにはない次のような拡張機能を持っています。

  • ベクトル作画命令の圧縮機能により、出力データ量を大幅に減少させ、パソコンの開放時間を大幅に短縮できます。

  • カラーデータに対応し、カラーまたはグレースケールで印刷できます。

  • コマンドを使用してHP RTLと切り替えられるため、ベクターデータ、イメージデータが混在したデータも高速に印刷できます。

  • 多彩な塗りつぶし(カラー、グレースケール、パターンなど)ができます。

  • 仮想的なペンを使用した様々な設定(線幅、線終端処理、接合部処理など)の指定ができます。

HP RTL

HP RTLはイメージデータ(ビットマップ)を作画するために開発されたグラフィック言語です。

イメージデータは、ドットで構成された図形です。通常のプロッターで描画された線などで構成された図形に加えて、イメージデータを組み合わせることで、より表現力に富んだ鮮やかな描画ができます。

HP RTLでは、膨大になりがちなイメージデータを圧縮して転送できるため、高速に描画できます。