あらかじめ特定の相手先を登録しておくと、受信時に動作する機能を相手先ごとに設定できます。
特定相手先ごとに設定できる機能
相手先別迷惑ファクス防止設定
受信する相手先を制限します。登録した相手先(特定相手先)以外からのファクスは受け付けないので、間違いファクスやいたずらファクスなどによる用紙の無駄をなくせます。
相手先別受信文書印刷部数
登録した相手先(特定相手先)から受信した文書を、相手先別に設定されている部数だけ印刷します。
相手先別メモリー転送設定
メモリー転送は、受信した文書をあらかじめ登録されている転送先へ転送する機能です。登録した相手先(特定相手先)から送信されてきた文書だけを転送するなど、送信してきた相手先によって転送先を区別するときに、相手先別メモリー転送を使用します。
相手先別両面印刷
登録した相手先(特定相手先)から受信した文書だけ両面印刷します。
相手先別封筒受信
登録した相手先(特定相手先)から受信した文書だけを封筒受信します。封筒受信は、受信した文書を印刷しないでメモリーに蓄積し、封筒IDを入力して印刷する機能です。
相手先別給紙トレイ選択
登録した相手先(特定相手先)から受信した文書と、それ以外の相手先からの文書を、それぞれ異なる用紙に印刷します。たとえば、給紙トレイ1に青い用紙、給紙トレイ2に白い用紙をセットすると、特定相手先からの文書は青い用紙に、それ以外からの文書は白い用紙に印刷するので、ひと目で区別できます。
相手先別受信連携設定
ファクス連携機能を使用しているときに設定できる機能です。
受信した文書をあらかじめ登録されている転送先へ転送します。転送先に、ファクス連携機能の子機を指定できます。
機能について詳しくは、受信したファクスを子機で印刷するを参照してください。
受信の方法により、使用できる機能は次のように異なります。
は、機能を使用できることを表します。
×は、機能を使用できないことを表します。
機能 |
ファクス受信/IP-ファクス受信 |
インターネットファクス受信 |
---|---|---|
相手先別迷惑ファクス防止設定 |
× |
|
相手先別受信文書印刷部数 |
× |
|
相手先別メモリー転送設定 |
||
相手先別両面印刷 |
||
相手先別封筒受信 |
× |
|
相手先別給紙トレイ選択 |
||
相手先別受信連携設定 |
Mail to Print受信時は特定相手先の機能は使用できません。
登録する相手先名称
登録する内容
相手先の発信元名称(表示用)または発信元ファクス番号を登録します。
相手先が当社のファクスのときは、相手先に登録されている発信元名称(表示用)を登録します。当社以外のファクスのときは、発信元ファクス番号を登録します。
インターネットファクスの相手先は、メールアドレスを登録します。
特定相手先として登録できる最大件数、および最大文字数については、項目別最大値一覧を参照してください。
インターネットファクスの相手先を登録するときは、登録できる最大文字数以内で、メールアドレスの冒頭から登録します。
一致条件(全一致と部分一致)
同じ名称部分を持つ複数の相手先を1件ずつ登録するかわりに、同じ名称部分だけを「部分一致」条件として登録できます。
たとえば、「サッポロシテン」「アオヤマシテン」「センダイシテン」の3件の相手先は、部分一致条件として「シテン」とまとめて登録できます。この3件の相手先から受信すると、特定相手先「シテン」で登録された機能が適用されます。
一致条件が「全一致」のときは3件の登録が必要ですが、「部分一致」を使用すると登録件数が1件ですみます。
特定相手先として登録されている名称と、実際の通信相手の名称は、スペースを無視して比較されます。
ほとんどの相手先で同じ設定を使用するときは、本機の全体の設定で機能を設定しておき、異なる設定を使用する相手先だけ特定相手先として登録しておくと便利です。
たとえば、ほとんどの相手先からの受信文書はメモリー転送しないで、ある特定の相手先からの受信文書だけメモリー転送するときは、[受信文書設定]の[メモリー転送]を[設定しない]に設定しておき、メモリー転送する相手先だけ特定相手先として登録して[相手先別メモリー転送]を[設定する]に設定します。
発信元名称(表示用)も発信元ファクス番号も登録されていない相手先は、特定相手先として登録できません。
登録する相手先の名称に漢字は使用できません。
特定相手先からの文書がFコード取り出しのときは区別できません。
相手先に登録されている発信元名称(表示用)や発信元ファクス番号は「通信管理レポート」の相手先名称で確認できます。登録した特定相手先は「特定相手先リスト」で確認できます。