DNS(Domain Name System)の表示と設定は、dnsコマンドを使用します。
現在の設定の表示
msh> dns
IPv4によるDNSサーバーの設定
msh> dns 対象ID server アドレス
IPv4によるDNSサーバーアドレスを設定します。
対象IDは1~3までです。3件まで登録できます。
「255.255.255.255」は設定できません。
IPv6によるDNSサーバーの設定
msh> dns 対象ID server6 アドレス
IPv6によるDNSサーバーアドレスを設定します。
対象IDは1~3までです。3件まで登録できます。
ダイナミックDNS機能の設定
msh> dns インターフェース ddns {on|off}
ダイナミックDNS機能の有効/無効を指定します。
ダイナミックDNS機能を有効にするには「on」を、無効にするには「off」を指定します。
wlanは、拡張無線LANボード装着時に指定できます。
インターフェース |
設定されるインターフェース |
---|---|
ether |
イーサネットインターフェース |
wlan |
無線LANインターフェース |
レコード重複時の動作指定
msh> dns overlap {update|add}
レコードが重複したときの動作を指定します。
updateは古いレコードを削除し、新しくレコードを登録するときに指定します。
addは古いレコードを残し、新しいレコードを追加登録するときに指定します。
CNAMEが重複のときは、設定にかかわらず更新します。
CNAMEの登録
msh> dns cname {on|off}
CNAMEを登録するかどうかを指定します。
CNAMEの登録を有効にするには「on」を、無効にするには「off」を指定します。
登録されるCNAMEはRNPからはじまるデフォルトの名前です。CNAMEは変更できません。
Aレコードの登録
msh> dns arecord {dhcp|own}
dhcpは本機を代行して、DHCPサーバーがDNSクライアントとしてAレコードの登録を行うときに指定します。
ownは本機がDNSクライアントとしてAレコードの登録を行うときに指定します。登録には、「dhcp」で指定した「DNSサーバーアドレスの選択」と「ドメイン名の選択」の値が使用されます。
DDNS機能有効時かつDHCPv6設定のときに、AAAAレコード登録を行うDNSクライアント
dns aaaarecord [dhcpv6|own]
dhcpv6:DHCPv6サーバーが機器の代わりに、DNSクライアントとしてAAAAレコードを登録します。
own:機器がDNSクライアントとして、自らAAAAレコードを登録します。
レコードの更新間隔の設定
msh> dns interval 更新間隔時間
ダイナミックDNS機能を使用しているときに、レコードを更新する間隔を指定します。
更新間隔を1時間単位で指定します。1~255の間で指定します。
初期値は「24」です。
resolv.confの表示
msh> dns resolv
resolv.confを表示します。
デュアルスタック時に名前解決の問い合わせに使用するプロトコルの設定
msh> dns resolv protocol {ipv4|ipv6}
デュアルスタック時だけ表示されます。