メモリー全消去
本機を移設または廃棄するときに、ハードディスクに保存されているすべてのデータを一括して上書き消去できます。本体搭載メモリーに保存されている機器の設定はすべて初期化されます。
メモリー全消去後に本機を使用するときは、サービス実施店に相談してください。

メモリー全消去が完了する前に電源スイッチを切ると、上書き消去は一時中断され、データはハードディスク内に残ったままです。途中で中止はできません。また、ハードディスクが壊れることがあるので、上書き処理中に電源を切られないように必ず確認してください。
メモリー全消去をする前に、Ridoc IO Device Managerを使用してユーザーコード、ユーザーコード別カウンター、アドレス帳のデータをバックアップすることをお勧めします。詳細は、Ridoc IO Device Managerのヘルプを参照してください。
乱数方式で書き込み回数を3回に設定したとき、メモリー全消去には最大約3時間30分かかります。消去中に本機の操作はできません。
メモリー全消去が完了すると、本機のセキュリティー設定も消去され、機器の管理やユーザーの管理ができなくなります。メモリー全消去後に再度データが不特定ユーザーに書き込まれないように取り扱いに注意してください。
メモリー全消去で本機を初期化する
操作部から機器管理者としてログインします。
ログイン方法は、管理者のログイン方法を参照してください。
ホーム画面で[設定]を押します。
設定画面で[システム設定]を押します。

[管理者向け設定]
[データ管理]
[メモリー全消去]と押します。
「ハードディスク消去方法」のリストから消去方式を選択します。
工場出荷時は[乱数方式]で、書き込み回数は3回に設定されています。

NSA方式*1:データを乱数2回、ゼロ1回で上書きします。
DoD方式(5220.22-M)*2:データを1回目の乱数、1回目の乱数の補数、2回目の乱数で上書きし、検証処理をします。
乱数方式:乱数の書き込み回数(1~9回)を指定し、データを上書きします。
フォーマット:ハードディスクのフォーマットだけします。データの上書きはしません。
BSI/VSITR方式:データを固定値(0x00など)で7回上書きします。
Secure Erase(ATA規格):ハードディスク内部に組み込まれたアルゴリズムで上書きします。
*1 National Security Agency(米)国家安全保障局
*2 Department of Defense(米)国防総省
[消去実行]を押します。
[消去する]を押します。

メモリー全消去が完了したら[確認]を押し、電源を切ります。

万一、メモリー全消去が完了する前に電源スイッチを切ったときは、電源スイッチを再び入れたときに、メモリー全消去を最初から行います。
メモリー全消去中にエラーが発生したときは、電源スイッチを一度切り、再び電源スイッチを入れて、手順1から行ってください。
消去結果を印刷して確認するときは、[システム設定]
[管理者向け設定]
[データ管理]
[メモリー全消去]と押し、[レポート印刷]を押します。必要に応じて操作部の設定も初期化してください。[システム設定]
[管理者向け設定]
[データ管理]
[操作パネルの設定を初期化]で、各アプリケーションの設定やキャッシュなどの情報を初期化します。
メモリー全消去を一時停止する
メモリー全消去の途中で本機の電源を切りたいときは、一時停止して電源を切ることができます。電源スイッチを再び入れるとメモリー全消去が再開されます。

消去方式で[Secure Erase]または[フォーマット]を選択したときは一時停止できません。
メモリー全消去は中止できません。
メモリー全消去処理中に[一時停止]の選択キーを押します。
[停止する]の選択キーを押します。
メモリー全消去は一時停止されます。
本機の電源を切ります。
電源の切りかたは、『使用説明書』「電源の入れかた、切りかた」を参照してください。
