使用説明書RICOH IP 6530

ユーザーの印刷利用量を制限する

ユーザーごとに印刷利用量を制限できます。利用量が上限に達すると、ジョブをキャンセルしたり、メッセージを表示します。

ユーザーごとの印刷利用量は、ユーザー管理者、または機器管理者が設定します。

集中管理をしているときは、印刷利用量を集中管理するかどうか設定できます。

『使用説明書』「初期設定項目の機能説明」(初期設定項目の機能説明1)

印刷利用量

印刷利用量は「印刷ページ数 × 度数」という計算方法でカウントされます。

度数とは、印刷条件ごとに重みを付ける値です。たとえば、度数10の条件で1ページ印刷すると、印刷利用量は10です。

印刷利用量は、ユーザーごとにカウントされます。

設定項目

項目名

説明

設定値

上限到達時動作設定

利用量制限をするかしないかと、制限の方法を選択します。

  • ジョブ中断

    上限に達すると、実行中のジョブと実行待ちのジョブがキャンセルされます。

  • ジョブ終了後制限

    上限に達すると、実行中のジョブは継続されますが、実行待ちのジョブはキャンセルされます。

  • 継続利用許可

    利用量を制限しません。

集中管理をしていて、集中管理サーバー機で「印刷利用量制限」が「集中管理する」に設定されているときは、集中管理サーバー機での設定が集中管理クライアント機に適用されます。

  • ジョブ中断

  • ジョブ終了後制限

  • 継続利用許可(工場出荷時の設定

印刷利用量制限度数設定

以下の条件に限度値を設定できます。

  • モノカラー

集中管理をしていているときでも、印刷する機器の設定が適用されます。

0~200

(工場出荷時の度数は1)

利用量制限を設定したときの注意事項

以下の操作をしたときは、印刷ができません。

  • 認証済みユーザーのログイン中に、アドレス帳に登録されたそのユーザーのログインユーザー名またはユーザーコードを変更したとき

以下の条件のときは、利用量制限が適切にされません。

  • Windows認証、またはLDAP認証時に、同一ユーザーとして複数のログインユーザー名でログインし、別々のユーザーとしてアドレス帳に登録されたとき

以下の条件のときは、利用量制限の対象外です。

  • 使用中の認証方式に対応していないOSからの印刷

ユーザーコード認証有効時に、利用量制限を設定したときは、以下の制限事項があります。

  • ユーザーコード認証を使用しているときは、印刷利用量の上限値と利用済みの度数が画面に表示されないため、ユーザーが利用度数を確認できません。管理者がユーザーに利用度数を伝えてください。

  • 「ユーザー認証管理」で本機の自動登録が有効になっていると、設定した利用量制限の度数がユーザーのカウンターに反映されないことがあります。ユーザーコード認証有効時に利用量を制限するときは、自動登録を設定しないでください。

  • 利用量制限のログは、ジョブログやアクセスログとして記録されません。

  • ユーザーコード認証の設定によっては、利用量制限の設定にかかわらず、ログインをしていないユーザーによる印刷ができます。

利用量制限を設定する

印刷利用量を制限するには、以下の設定が必要です。

  • [上限到達時動作設定]:印刷利用量が上限に達したとき、印刷を継続するかどうかの設定

  • [印刷利用量制限度数設定]:印刷利用量を制限する機能と度数の設定

  • [印刷利用量上限初期値]:印刷利用量上限の初期値の設定

1操作部から機器管理者としてログインします。

管理者のログイン方法

2ホーム画面で[設定]を押します。

本体画面のイラスト

3設定画面で[システム設定]を押します。

本体画面のイラスト

4[管理者向け設定][認証/課金][印刷利用量の制限][上限到達時動作設定]と押します。

5「上限到達時動作設定」のリストから、印刷利用量が上限に到達したときの印刷動作を選択します。

本体画面のイラスト
  • ジョブ中断:実行中と実行待ちのジョブがキャンセルされ、印刷できなくなります。

  • ジョブ終了後制限:実行中のジョブは継続して印刷されますが、実行待ちのジョブはキャンセルされ、印刷できなくなります。

  • 継続利用許可:利用量を制限しないため印刷可能です。

6[OK]を押します。

これで、印刷利用量が上限に達したときの設定は完了です。続いて、印刷利用量を制限する機能と度数を設定します。

7[印刷利用量制限度数設定]を押します。

8印刷利用量を制限する機能ごとに、印刷利用量の度数を入力します。

本体画面のイラスト

たとえば、「プリンター:モノカラー:A3/DLT」の度数を「5」、「プリンター:モノカラー:その他」の度数を「1」と設定したときに2ページ印刷すると、A3またはDLTサイズで印刷したときは印刷利用量が「10」、それ以外のサイズで印刷したときは印刷利用量が「2」とカウントされます。

9[OK]を押します。

これで、印刷利用量を制限する機能と度数の設定は完了です。続いて、印刷利用量上限の初期値を設定します。

10[印刷利用量上限初期値]を押します。

11上限値となる度数を入力します。

本体画面のイラスト

12[OK]を押します。

13[ホーム]本体画面のイラスト)を押し、ログアウトします。

管理者のログアウト方法

ユーザーごとに利用量上限を設定する

アドレス帳に登録されているログインユーザーに対して、印刷利用量を制限するかどうかと、利用を許可するときの上限値を設定します。

1操作部からユーザー管理者としてログインします。

管理者のログイン方法

2ホーム画面で[アドレス帳]を押します。

本体画面のイラスト

3アドレス帳画面でユーザーを選択し、[編集]を押します。

本体画面のイラスト

4[ユーザー管理/その他]タブ[ユーザー管理]と押します。

本体画面のイラスト

5[印刷利用量の制限]を押します。

6印刷利用量の制限と上限度数を設定します。

本体画面のイラスト

上限度数には、このユーザーの印刷利用量の上限値を設定します。たとえば印刷利用量制限度数設定画面で「プリンター:モノカラー:A3/DLT」の度数を「5」と設定したとき、上限度数を「500」と設定すると、このユーザーがA3またはDLTサイズで印刷できるのは100面です。

7[OK]を3回押します。

8[閉じる]を2回押し、ログアウトします。

管理者のログアウト方法

ユーザーの利用量カウンターを確認/クリア/印刷する

利用量カウンターが上限に達したときは、該当するユーザーのカウンターをクリアするか、上限度数の設定値を上げると、印刷を再開できます。

1操作部から機器管理者としてログインします。

管理者のログイン方法

2ホーム画面で[設定]を押します。

本体画面のイラスト

3設定画面で[カウンター]を押します。

本体画面のイラスト

4[ユーザー別カウンター表示/クリア/印刷]を押し、カウンターを選択します。

5カウンターを確認/クリア/印刷します。

本体画面のイラスト

カウンターをクリアするとき

  1. ユーザーを選択します。

    全ユーザーのカウンターをクリアするときは、[すべて選択]を選択します。

  2. [カウンターをクリア]を押します。

  3. クリアするカウンターの種類を確認または選択し、[OK]を押します。

カウンターを印刷するとき

  1. ユーザーを選択します。

    全ユーザーのカウンターを印刷するときは、[すべて選択]を選択します。

  2. [カウンター一覧印刷]を押します。

  3. 印刷するカウンターの種類を確認または選択し、[OK]を押します。

6[閉じる]を3回押します。

7[ホーム]本体画面のイラスト)を押し、ログアウトします。

管理者のログアウト方法

自動リセット機能を設定する

設定したタイミングで利用量カウンターをリセットできます。

集中管理をしていて、集中管理サーバー機で「印刷利用量制限」が「集中管理する」に設定されているときは、集中管理サーバー機での設定が集中管理サーバー機と集中管理クライアント機に適用されます。

利用量カウンターをリセットするタイミングを設定します。

1操作部から機器管理者としてログインします。

管理者のログイン方法

2ホーム画面で[設定]を押します。

本体画面のイラスト

3設定画面で[システム設定]を押します。

本体画面のイラスト

4[管理者向け設定][認証/課金][印刷利用量の制限][利用量カウンター定期/指定リセット設定]と押します。

5「リセット間隔」のリストから、リセットするタイミングを選択します。

本体画面のイラスト
  • 月ごと:指定した日と時刻に毎月リセットされます。

  • 日時を指定:指定した年月日と時刻にリセットされます。

  • 指定日数ごと:基点となる年月日から、指定した日数の間隔で指定した時刻にリセットされます。

  • 指定しない:定期的にリセットされないようにします。リセットするときは、手動で操作します。

6リセットする日や時刻などを設定して、[OK]を押します。

7[ホーム]本体画面のイラスト)を押し、ログアウトします。

管理者のログアウト方法

補足

  • 指定した日時に本機の電源が入っていないときは、電源を入れたときにリセットされます。

  • [月ごと]で、31日など日付がカレンダーにないときは、翌月1日の0:00にリセットされます。