使用説明書RICOH IP 6530

機器証明書による通信経路の保護

本機ではSSL/TLS、IPsec、またはIEEE 802.1Xなどを使用して、通信経路の保護と暗号化通信を確立できます。

これらを使用するには、事前に本機に機器証明書を作成、導入します。

機器証明書には、以下の2つがあります。

  • 機器自身で作成する自己証明書

  • 認証局に申請して発行された認証局証明書

重要

  • 管理者の方は、証明書の期限を管理し、期限が切れる前に証明書の更新をしてください。

  • 管理者の方は、証明書の発行元が適切であることを確認してください。

操作部から機器証明書を作成、導入する

本機の操作部で機器証明書を作成、導入します。

機器証明書に、自己証明書を使用するときの説明です。

1操作部からネットワーク管理者としてログインします。

管理者のログイン方法

2ホーム画面で[設定]を押します。

本体画面のイラスト

3設定画面で[システム設定]を押します。

本体画面のイラスト

4[管理者向け設定][セキュリティー][機器証明書登録/消去]と押します。

5[証明書番号1]を選択し、[登録]を押します。

6証明書に含める情報を設定する。

本体画面のイラスト
  • 共通名称:機器証明書の名称です。必ず入力します。

  • 「組織名称」、「部門名称」など、その他の項目は必要に応じて設定してください。

7[OK]を押します。

8[閉じる]を押します。

9[ホーム]本体画面のイラスト)を押し、ログアウトします。

管理者のログアウト方法

Web Image Monitor から自己証明書/認証局証明書を導入する

ネットワーク上のパソコンからWeb Image Monitorを使用して、機器証明書を作成、導入します。

機器証明書に、自己証明書を使用するときの説明です。

1Web Image Monitorからネットワーク管理者としてログインします。

管理者のログイン方法

2[機器の管理]メニューから[設定]をクリックします。

3[セキュリティー]カテゴリーの[機器証明書]をクリックします。

4[機器証明書]画面で、以下の手順に従って自己証明書または認証局証明書を導入します。

自己証明書を導入するとき

自己証明書を作成して導入します。

  1. 作成する証明書番号をリストから選択する。

  2. [作成]をクリックし、証明書に含める情報を設定します。

    • 共通名称:機器証明書の名称です。必ず入力します。

    • [組織名称][部門名称]など、その他の項目は必要に応じて設定してください。

  3. [OK]をクリックします。

    [証明書状態]に「導入済み」と表示されます。

認証局証明書を導入するとき

認証局に機器証明書を申請し、導入します。中間証明書を導入するときも手順は同じです。

  1. 作成する証明書番号をリストから選択します。

  2. [要求]をクリックし、証明書に含める情報を設定します。

  3. [OK]をクリックします。

    [証明書状態]に「要求中」と表示されます。

  4. 機器証明書を認証局に申請します。

    • Web Image Monitorからの申請はできません。申請方法は認証局により異なります。申請先の認証局に確認してください。

    • 申請に必要な情報は、詳細アイコンをクリックして表示される[証明書詳細情報]画面で確認できます。

    • 複数の証明書の申請を同時にすると、証明書の発行先が表示されないことがあります。導入するときに証明書の目的と導入順について確認してください。

  5. 認証局から機器証明書が発行されたら、[機器証明書]画面のリストから該当する証明書番号を選択し、[導入]をクリックします。

  6. 入力欄に機器証明書の内容を入力します。

    • 中間証明書も併せて導入するときは、中間証明書の内容も入力します。

    • 認証局から発行された中間証明書がないと、ネットワーク通信時に警告画面が表示されます。認証局から中間証明書が発行されているときは、中間証明書を導入しておくことをお勧めします。

  7. [OK]をクリックします。

    [証明書状態]に「導入済み」と表示されます。

5証明書の導入が終わったら、[利用する証明書]でアプリケーションごとに証明書を選択します。

6[OK]をクリックします。

7ログアウトし、Webブラウザーを終了します。

管理者のログアウト方法

補足

  • IPP-SSLを使用して本機で印刷するときは、ユーザーのパソコンに証明書のインストールが必要です。IPPで本機にアクセスするときの証明書ストアの場所は、[信頼されたルート証明機関]を選択してください。

  • Windows標準のIPPポートを使用し、機器証明書の[共通名称]を変更するときは、あらかじめパソコンのプリンターを削除してから、プリンタードライバーを再インストールしてください。またユーザー認証の設定(ログインユーザー名とログインパスワード)を変更するときも、プリンターを削除し、ユーザー認証の設定を本機で変更してから、プリンタードライバーを再インストールしてください。