使用説明書RICOH IP 6530

不正コピー抑止/不正コピーガード機能

本機では、プリンタードライバーの設定で、背景に透かし文字列を入れて印刷したり、背景をグレーにして印刷できるため、不正コピーの抑止・ガードにつながります。このような背景に印刷される透かし文字列やグレーの背景を地紋と呼びます。

不正コピー抑止機能とは

不正コピー抑止機能では、プリンタードライバーで設定した文字列地紋を強制的に印刷できます。設定した文字列地紋(「コピー禁止」などの任意の文字列)が浮き上がるため、不正な文書複製を抑止します。

不正コピー抑止機能を使用するには

  1. 本機で地紋印刷の設定をします。機器管理者が設定します。

  2. プリンタードライバーで不正コピー抑止印刷を設定して印刷します。

    印刷をするユーザーが設定します。

不正コピーガード機能とは

プリンタードライバーで不正コピーガード専用の地紋を設定し、不正コピーガード機能を使用して印刷すると、その文書を読み取ったときに文書全体がグレー地に変換されるため、文書情報の漏えいを防止します。ただし、グレー地に変換するためには、文書を読み取る複写機/複合機に不正コピーガードモジュールが必要です。

不正コピーガード機能を使用するには

  1. 本機で地紋印刷の設定をします。機器管理者が設定します。

  2. プリンタードライバーで不正コピーガード印刷を設定して印刷します。

    印刷をするユーザーが設定します。

地紋印刷を有効にする

不正コピー抑止、不正コピーガード用の地紋印刷を有効にします。

1操作部から機器管理者としてログインします。

管理者のログイン方法

2ホーム画面で[設定]を押します。

本体画面のイラスト

3設定画面で[システム設定]を押します。

本体画面のイラスト

4[管理者向け設定][セキュリティー地紋/印字][不正コピー抑止印刷:プリンター]と押します。

5不正コピー抑止を設定します。

本体画面のイラスト

[不正コピー抑止印刷:プリンター]の基本設定

  • 不正コピー抑止設定:不正コピー抑止をするかどうかを選択します。

    • する:

      プリンタードライバーの設定にかかわらず、本機で設定した不正コピー抑止効果を適用して印刷します。

    • しない:

      本機で設定した不正コピー抑止効果を適用しません。プリンタードライバーで不正コピー抑止を設定したときは、その設定内容に従って印刷します。

  • 不正コピー抑止強制設定:優先する不正コピー抑止の設定範囲を選択します。

    • ドライバー/コマンド優先:

      通常は地紋を印刷しません。必要に応じて操作部/プリンタードライバー側で不正コピー抑止を設定して印刷します。

    • ドライバー/コマンド優先(一部除く):

      背景地紋のマスクパターン、濃度は本機の設定を優先し、それ以外は操作部/プリンタードライバー側の設定どおりに印刷します。

    • 機器側設定優先:

      本機の設定を優先して印刷します。

  • 不正コピー抑止の種類:不正コピー抑止の種類を選択します。

    • 不正コピーガード:

      不正コピーしたときに文書がグレー地に変換されます。

    • 不正コピー抑止地紋:

      不正コピーしたときに文字や模様が浮かび上がります。

      • 不正コピー抑止地紋の効果:文字列と地紋の組み合わせを指定します。

      • 地紋マスクパターン:青海浪や網目など11種類から指定します。

      • 地紋の濃度:濃度を5段階から指定します。

      • 不正コピーガードの効果:文字列と地紋の組み合わせを指定します。

不正コピーガードの効果

  • 文字列と背景:印刷時に設定された文字列が印刷され、不正コピーしたときに文書がグレー地に変換されます。

  • 背景のみ:不正コピーしたときに文書がグレー地に変換されます。

文字列選択/文字列のフォント/ポイントサイズ/文字列の位置

浮き出す文字列を、ユーザー名や日時、任意の文字列、「NO COPY!」などの定型文字列から指定します。文字列については、フォント、ポイントサイズ、印字位置、角度、繰り返し印字の有無を設定できます。

6[OK]を押します。

7[ホーム]本体画面のイラスト)を押し、ログアウトします。

管理者のログアウト方法

補足

  • そのほかの地紋設定については、Web Image Monitorのヘルプを参照してください。