使用説明書RICOH IP 500SF

ユーザーの印刷利用量を制限する

ユーザーごとに印刷利用量を制限できます。利用量が上限に達すると、ジョブをキャンセルしたり、メッセージを表示します。

ユーザーごとの印刷利用量は、ユーザー管理者、または機器管理者が設定します。

集中管理をしているときは、印刷利用量を集中管理するかどうか設定できます。集中管理設定については、『初期設定』「管理者用設定」を参照してください。

印刷利用量

印刷利用量は「印刷ページ数 × 度数」という計算方法でカウントされます。

度数とは、印刷条件ごとに重みを付ける値です。たとえば、度数10の条件で1ページ印刷すると、印刷利用量は10です。

印刷利用量は、ユーザーごとにカウントされます。

設定項目

項目名

説明

設定値

上限到達時動作設定

利用量制限をするかしないかと、制限の方法を選択します。

  • ジョブ中断

    上限に達すると、実行中のジョブと実行待ちのジョブがキャンセルされます。

  • ジョブ終了後制限

    上限に達すると、実行中のジョブは継続されますが、実行待ちのジョブはキャンセルされます。

  • 継続利用許可

    利用量を制限しません。

集中管理をしていて、集中管理サーバー機で「印刷利用量制限」が「集中管理する」に設定されているときは、集中管理サーバー機での設定が集中管理クライアント機に適用されます。

  • ジョブ中断

  • ジョブ終了後制限

  • 継続利用許可(工場出荷時の設定

印刷利用量制限度数設定

以下の2つの条件それぞれに限度値を設定できます。

  • コピー

  • プリンター

集中管理をしていているときでも、印刷する機器の設定が適用されます。

0~200

(工場出荷時の度数は1)

利用量制限を設定したときの注意事項

以下の操作をしたときは、印刷ができません。

  • 認証済みユーザーのログイン中に、アドレス帳に登録されたそのユーザーのログインユーザー名またはユーザーコードを変更したとき

以下の条件のときは、利用量制限が適切にされません。

  • Windows認証、またはLDAP認証時に、同一ユーザーとして複数のログインユーザー名でログインし、別々のユーザーとしてアドレス帳に登録されたとき

以下の条件のときは、利用量制限の対象外です。

  • 使用中の認証方式に対応していないOSからの印刷

  • Mail to Print機能を使用した印刷、ファクス機能を使用して本機に蓄積した文書、受信したファクス、PC FAXデータの印刷

ユーザーコード認証有効時に、利用量制限を設定したときは、以下の制限事項があります。

  • 「ユーザー認証管理」でプリンター機能の自動登録が有効になっていると、設定した利用量制限の度数がユーザーのカウンターに反映されないことがあります。

    ユーザーコード認証有効時に利用量を制限するときは、自動登録を設定しないでください。

  • ベーシック認証、Windows認証、LDAP認証が設定されているときは、画面右上にユーザーの利用上限度数と利用済みの度数が表示されますが、ユーザーコード認証では表示されません。ユーザーコード認証有効時は、管理者がユーザーに利用度数を伝えてください。

  • 利用量制限のログは、ジョブログやアクセスログとして記録されません。

  • ユーザーコード認証の設定によっては、利用量制限の設定にかかわらず、ログインをしていないユーザーによる印刷ができます。[ユーザー認証管理][ユーザーコード認証]の「制限する機能」ですべての機能を制限してください。