使用説明書RICOH IP 500SF

その他のセキュリティー機能

情報漏えいを防止するための設定について説明します。

また、ユーザー認証を設定したときに制限がかかる機能について説明します。

ファクス機能

本機はファクスのセキュリティーに関するガイドラインであるFASEC 1に適合したファクスセキュリティー機能を搭載しています。

詳しくは、『ファクス』「本機のファクス機能の適合規格」を参照してください。

レポートやリストで相手先/送信者名を表示しない

機器管理者が設定します。

[ファクス初期設定]にある[導入設定][パラメーター設定]の「スイッチ04」の「ビット番号4」と「ビット番号5」を設定すると、相手先と送信者名の表示・非表示を設定できます。受信側や送信側の情報がわからないため、不特定のユーザーに受信側(本機)と送信側の情報の漏えいを防止できます。

詳しくは、『ファクス』「パラメーター設定」を参照してください。

蓄積受信文書ユーザー設定

文書管理者が設定します。

[ファクス初期設定]にある[受信設定][蓄積受信文書ユーザー設定][する]に設定することで、ハードディスクに蓄積されているファクス受信文書を管理するユーザーを設定できます。

設定されたユーザーがネットワークから本機にアクセスするときは、ユーザーコードまたは、ログインユーザー名とログインパスワードの入力が必要です。認証で認められたユーザーだけ、管理できます。

詳しくは、『ファクス』「蓄積受信文書ユーザー設定」を参照してください。

通信管理レポートの出力

ユーザー認証を設定しているときは、通信履歴内の個人情報が自動で出力されることを防止するため、通信管理レポートは自動で出力されません。通信管理レポートに記載される情報は、200通信を超えると、通信ごとに上書きされます。

以下のどちらかの方法で、通信履歴の上書きを防止します。

  • [ファクス初期設定]にある[導入設定][パラメーター設定]の「スイッチ03」、「ビット番号7」を設定し、通信管理レポートを自動で出力します。

  • [ファクス初期設定]にある[導入設定][パラメーター設定]の「スイッチ21」、「ビット番号4」を、通信管理情報をメールで送信する設定に変更します。

詳しくは、『ファクス』「パラメーター設定」を参照してください。

誤った相手先への送信を防止する

ファクスを送信するとき、相手先のファクス番号の入力を2度繰り返して確認します。1度目と2度目で入力したファクス番号が異なるときは送信されないため、誤った相手先への送信を防止できます。

この機能を使用するときは、サービス実施店に連絡してください。

スキャナー機能

履歴満杯時印刷

ユーザー認証を設定しているときは、送信/配信履歴内の個人情報が自動で出力されることを防止するため、送信履歴満杯時印刷は[しない(送信不可)]に設定されます。送信履歴満杯時印刷に記載される情報が250件を超えると、スキャナー送信できません。そのときは「送信履歴印刷」または「送信履歴消去」をしてください。

送信履歴印刷を自動で実行させるときは、「送信履歴満杯時印刷設定」を[する]に設定します。

詳しくは、『スキャナー』「基本設定」を参照してください。

WSDスキャナー機能

ユーザー認証を設定したとき、WSDスキャナー機能は自動的に無効になります。自動的に無効になったあとでも、ネットワーク上のパソコンから操作するWeb Image Monitorの「導入設定」で有効に設定できます。(Web Image Monitorとは、Webブラウザーを使用して本機の監視や設定ができる、本機に搭載されている管理ツールです。)

設定方法は、『スキャナー』「WSDスキャナー(Push型)を使用するための準備」「WSDスキャナー(Pull型)を使用するための準備」を参照してください。

システム状態

操作部の[状態確認]で本機の状態や設定内容を確認できます。管理者認証が設定されているときは、管理者としてログインしたときだけ[保守/問い合わせ/機器情報][機器アドレス]が表示されます。

ファームウェアの正当性確認

本機の起動時にファームウェアの正当性の検証が実行されます。

検証にエラーがあったときは、操作部に検証エラーが表示されます。

また、本機の起動後、ネットワーク上のパソコンからWebブラウザーを使用しても確認できます。(本機に搭載されているWeb Image Monitorという機能を利用します。)Web Image Monitor自体の検証にエラーがあったときは、Web Image Monitorは使用できないので、操作部の表示を確認してください。

検証エラーが表示されたときは、サービス実施店に連絡してください。