IP-ファクス宛先の種類
IP-ファクス宛先は、本機が接続されているネットワークや環境により宛先として指定する内容が異なります。
環境に応じて、次のように指定してください。
ゲートキーパーやSIPサーバーを使用しないとき
IP-ファクスからIP-ファクスへ送信するとき
相手先の「IPアドレス」または「ホスト名」を指定します。
IPアドレスの例:192.168.1.10
ホスト名の例:IPFAX1
IPv6で送信するとき、宛先のIPv6アドレスまたはホスト名には相手先のファクス機の手動設定アドレスを指定してください。
IP-ファクスからG3ファクスへ送信するとき
相手先の「G3ファクスの電話番号」を指定します。
例:0312345678
ゲートキーパーを使用するとき
IP-ファクスからIP-ファクスへ送信するとき
相手先の「エイリアス電話番号」を指定します。
エイリアス電話番号とは、ゲートキーパーに登録される番号で、ゲートキーパーが接続されたネットワーク内で有効な電話番号のことです。
例:エイリアス電話番号:0311119999
IP-ファクスからG3ファクスへ送信するとき
相手先の「G3ファクスの電話番号」を指定します。
例:0312345678
SIPサーバーを使用するとき
IP-ファクスからIP-ファクスへ送信するとき
相手先の「SIPユーザー名」を指定します。
例:SIPユーザー名:ABC
IP-ファクスからG3ファクスへ送信するとき
相手先の「G3ファクスの電話番号」を指定します。
例:0312345678
IPv4とIPv6が混在している環境でSIPサーバーを経由して通信するとき、IPv4で送信するときは「v4:」を、IPv6で送信するときは「v6:」を宛先の先頭に付加してください。
SIP呼接続は、本機の環境によりIPv4またはIPv6どちらか一方でするよう設定されています。設定を変更するときはサービス実施店に問い合わせてください。
電話回線に接続されたゲートウェイを経由してG3ファクスに送信するときは、G3ファクスの加入者番号を指定します。たとえば、宛先のファクス番号が03(1234)5678のときは、「5678」と指定します。ゲートキーパー/SIPサーバーを使用しないでIP-ファクスからG3ファクスに送信するときは、ゲートウェイの登録が必要です。
ゲートウェイ-IPアドレス変換テーブルに設定する電話番号桁数には運用の注意が必要です。誤送信の原因になります。
SIPを使用するときは、IPv6ネットワーク経由で送受信できます。本機は、H.323を使用したIPv6での送受信には対応していません。
IPv6環境では本機のアドレスを複数割り当てることができますが、IP-ファクスを受信できるアドレスは1つだけです。
IPv6環境で、SIPサーバーを利用しないでIP-ファクスを受信するときは、本機にはIPv6アドレスとして手動設定アドレスを設定してください。この手動設定アドレスで受信します。SIPサーバーを利用するときは、この設定は必要ありません。