使用説明書RICOH IM CW2200H/CW2200/CW1200H/CW1200

印刷オプションを指定する

印刷オプションとは

印刷オプションとは、UNIXワークステーションやパソコンからネットワークプリンターに印刷するときに、印刷のコマンドとともに入力する文字列のことです。

印刷オプションによって印刷条件を指定できます。印刷オプションによる指定は、機器の操作部で設定した印刷条件よりも優先されます。ただし、印刷オプションは機器の操作部で設定した内容の一部を一時的に変更して印刷するためのものであり、その印刷のコマンドが終了した時点で無効です。

補足

  • 印刷のコマンドで印刷オプションを指定できるのは、ネットワークプロトコルがTCP/IPのときだけです。印刷オプション指定コマンドについては、印刷オプション指定コマンドを参照してください。

  • 印刷オプションによっては、指定したオプションの値と機器の操作部で設定した印刷条件の値が組み合わされるものがあります。

印刷オプションの指定方法

印刷オプションの指定方法は、印刷に使用するコマンドによって異なります。たとえばUNIXワークステーションからの印刷にftpコマンドを使用するときは、以下のように入力します。

例:RTIFFエミュレーションに切り替え、給紙部1から給紙し、印刷部数を3部、印刷領域の中央に画像を印刷する

ftp> put (TIFFファイル名) ,filetype=RTF,tray=1,copies=3,center

  • 複数の印刷オプションを指定するときは、それぞれを「,」で区切ります。

  • 印刷オプションには、指定値が必要なものとそうでないものがあります。指定値は、印刷オプション名の後ろに「=」を入力し、続けて指定値を入力します。

  • 「=」を含まない印刷オプションを単独で指定するときは、印刷オプションの先頭に「,」を追加します。

補足

  • 印刷コマンドの使用方法は、『機器監視(TELNET)』「Windowsからファイルを直接印刷する」を参照してください。

  • 「=」が使用できないOSでは、代わりに「_」(アンダースコア)を使用してください。

  • 印刷オプションとして指定できる文字数は1023バイト以内です。ただし、OSやネットワークインターフェース、アプリケーションなどの環境によって、これよりも少なくなることがあります。

  • 範囲外の値や誤った印刷オプションを指定すると、正常に印刷できないことがあります。

印刷オプション一覧表

印刷オプション名

指定値

機能概要

filetype

RTF

印刷に使用するエミュレーションを指定します。

P1~P16

印刷に使用するプログラムを指定します。

tray

1、2、3、4*、5*、6*、T

給紙部を指定します。

*付きの指定値は、関連の給紙オプションが未装着のときは無効となります。

paper

用紙

指定した条件に合う用紙がセットされている給紙部を指定します。

用紙/紙種1/紙種2/.../紙種n

指定した条件に合う用紙がセットされている給紙部を指定します。

autotray

指定値なし

用紙切れのときにほかの給紙部に切り替えます。

noautotray

portrait

指定値なし

用紙内の画像の向きを指定します。

landscape

600dpi

指定値なし

エンジン解像度を選択します。

copies

1~999

印刷部数を指定します。

mag

0.002~500

画像を縦横同率で拡大、縮小します。

用紙1.用紙2

画像を縦横同率で拡大、縮小します。

leftspace

±30cm

用紙の左側の余白を指定します。

rightspace

±30cm

用紙の右側の余白を指定します。

topspace

±30cm

用紙の上側の余白を指定します。

bottomspace

±30cm

用紙の下側の余白を指定します。

xoffset

±100cm

画像を横方向に移動します。

yoffset

±100cm

画像を縦方向に移動します。

multicols

1~10

複数の画像を1枚の用紙に印刷するときの列数を指定します。

multirows

1~10

複数の画像を1枚の用紙に印刷するときの行数を指定します。

xmag

0.002~500

画像を横方向に拡大、縮小します。

ymag

0.002~500

画像を縦方向に拡大、縮小します。

negative

指定値なし

画像を白黒反転します。

positive

brightness

0.01~999

多値画像(グレースケール)の明るさを変更します。

contrast

0.01~999

多値画像(グレースケール)のコントラストを変更します。

center

指定値なし

画像を印刷領域の中央に配置します。

nocenter

fit

指定値なし

画像を印刷領域に合わせて拡大、縮小します。

nofit

tifffit

指定値なし

画像が実物大になるように拡大、縮小します。

notifffit

autopaper

指定値なし

画像の大きさに適した給紙部と用紙内の画像の向きを自動的に選択します。

用紙1/用紙2/.../用紙n

画像の大きさに適した給紙部と用紙内の画像の向きを自動的に選択します。

紙種1/紙種2/.../紙種n

画像の大きさに適した給紙部と用紙内の画像の向きを自動的に選択します。

超過率

画像の大きさに適した給紙部と用紙内の画像の向きを自動的に選択します。

用紙1/用紙2/.../用紙n/紙種1/紙種2/.../紙種n/超過率

画像の大きさに適した給紙部と用紙内の画像の向きを自動的に選択します。

/freecutまたは/nofreecut

不定形サイズの画像に最適な不定形サイズが設定されている給紙部から印刷します。

/speedpriority、/lefpriority、/sefpriority

画像サイズに最適な給紙部と用紙の向きを自動的に選択します。

errorprint

指定値なし

エラーメッセージを印刷します。

noerrorprint

colormode

指定値なし

カラーで印刷します。

monomode

モノクロで印刷します。

maxarea

指定値なし

印刷領域を選択します。

normalarea

printquality

speedpriority、standard、qualitypriority、speedpriorityline

印刷品質を指定します。

diskbuffer

指定値なし

データバッファを選択します。

memorybuffer

orientation

画像方向

(0、90、180、270)

画像方向を選択します。

autoreduce

用紙サイズ(a0、a1、a2など)

画像の大きさが指定用紙サイズよりも大きいときは、指定用紙サイズに縮小します。

余白補正値

(±30cm)

自動縮小機能で用紙サイズの大きさを指定します。

無効倍率

(-99%~)

自動縮小判定サイズの無効倍率を指定します。

freesize

幅×高さ(/trまたは/tt)

不定形サイズをmm単位で指定します。

magprocess

指定値なし

間引きまたは画像補正を考慮した変倍をするか指定します。

magprocessx

magprocessy

magprocessxy

imagedirection

reverse、normal

用紙内の画像の向きを180度回転します。

emlimagedirection

reverse、normal

用紙内の画像の向きを180度回転します。

emlusercode

ユーザーコード(半角数字8桁以内)

ユーザーコードを指定します。

emlqty

ソート部数(1~999)

ソートします。

usercode

ユーザーコード(半角数字8桁以内)

ユーザーコードを指定します。

pjl

on

後処理関係の印刷オプション(qty)を有効にします。

qty

ソート部数(1~999)

ソートします。

emptytray

指定値なし

用紙切れの給紙部を用紙選択対象に含めます。

noemptytray

指定値なし

用紙切れの給紙部を用紙選択対象に含めません。