印刷利用量の上限をユーザーごとに設定する
アドレス帳に登録したユーザーごとに、本機から印刷できる量(印刷利用量)を制限します。印刷利用量をカウントし、上限に達すると印刷できないようにします。
印刷利用量の概要
印刷利用量のカウント方法
印刷利用量は、「印刷ページ数 × 度数」でカウントされます。
度数とは、印刷ページ数に対する重み付けのことです。たとえば、度数に「5」を設定したときに2ページ印刷すると、印刷利用量は「10」とカウントされます。
度数は用紙サイズや印刷色に応じて設定できます。
印刷利用量の確認方法
管理者権限があるかどうかで確認方法が異なります。
管理者は[管理者用設定]タブから確認します。
ユーザーはログイン直後に表示されるポップアップ画面で確認できます。ログイン中に画面の右上にも表示されます。
印刷利用量を制限できない印刷
以下の印刷は、制限の対象外です。
使用中の認証方式に対応していないOSからの印刷
本機宛に送信されたメールに添付されたファイルの印刷
受信したファクス、PC FAXデータの印刷
印刷利用量を設定しているときは、アドレス帳に登録されたユーザーがログイン中に自分のログインユーザー名またはユーザーコードを変更すると、印刷できなくなります。
Windows認証またはLDAP認証を設定しているときは、アドレス帳に登録した複数のユーザーに同一のログインユーザー名/パスワードを登録しないでください。印刷利用量が制限されなくなります。
Mac/Linuxからの出力は利用量制限の対象外となります。
ユーザーコード認証を設定しているときの注意事項
「ユーザー認証管理」の「制限する機能」で、すべての機能を制限するよう設定してください。制限していない機能はユーザーコード認証が適用されず、認証していないユーザーでも印刷できてしまうため、印刷利用量を制限できません。
「ユーザー認証管理」の「制限する機能」のプリンター機能で、自動登録を設定しないでください。プリンタードライバーから自動的にユーザーコードが登録されたユーザーは、印刷利用量を制限できません。
ユーザーコード認証を使用しているときは、印刷利用量の上限値と利用済みの度数が画面に表示されないため、ユーザーが利用度数を確認できません。管理者がユーザーに利用度数を伝えてください。
印刷利用量を制限した機能は、ジョブログやアクセスログとして記録されません。
「ユーザー認証管理」の「制限する機能」については、[管理者用設定]タブ [ユーザー認証管理][ユーザーコード認証]と押して確認してください。
印刷利用量制限の設定をする
印刷利用量を制限するには、以下の設定が必要です。
[上限到達時動作設定]:印刷利用量が上限に達したとき、印刷を継続するかどうかの設定
[印刷利用量制限度数設定]:印刷利用量を制限する機能と度数の設定
[印刷利用量上限初期値]:印刷利用量上限の初期値の設定
機器管理者としてログインする。
ホーム画面で[設定]を押す。
[本体機能設定][システム設定][管理者用設定]タブ [上限到達時動作設定]と押す。
印刷利用量が上限に到達したときの印刷動作を選択する。
ジョブ中断:実行中と実行待ちのジョブがキャンセルされ、印刷できなくなります。
ジョブ終了後制限:実行中のジョブは継続して印刷されますが、実行待ちのジョブはキャンセルされ、印刷できなくなります。
継続利用許可:利用量を制限しないため印刷可能です。
[設定]を押す。
これで、印刷利用量が上限に達したときの設定は完了です。続いて、印刷利用量を制限する機能と度数を設定します。
[印刷利用量制限度数設定]を押す。
印刷利用量を制限する機能を選択し、印刷利用量の度数を入力する。
たとえば、「フルカラーA3」の度数を「5」、「モノカラーA3」の度数を「1」と設定したときに2ページ印刷すると、フルカラーで印刷したときは印刷利用量が「10」、白黒で印刷したときは印刷利用量が「2」とカウントされます。
[設定]を押す。
これで、印刷利用量を制限する機能と度数の設定は完了です。続いて、印刷利用量上限の初期値を設定します。
[印刷利用量上限初期値]を押す。
上限値となる度数を入力し、[#]を押す。
[設定]を押す。
これで、印刷利用量上限の初期値の設定は完了です。
設定が終わったら、[ホーム]()を押す。
ユーザーごとに印刷利用量制限の設定をする
アドレス帳に登録されているログインユーザーに対して、印刷利用量を制限するかどうかと、利用を許可するときの上限値を設定します。
ユーザー管理者としてログインする。
ホーム画面で[アドレス帳]を押す。
アドレス帳画面で利用量を制限するユーザーを選択し、[編集]を押す。
[ユーザー管理/その他]タブの[ユーザー管理]を押す。
[印刷利用量の制限]を押す。
印刷利用量の制限と上限度数を設定して[OK]を押す。
上限度数には、このユーザーの印刷利用量の上限値を設定します。たとえば、[印刷利用量制限度数設定]で「フルカラーA3」の度数を「5」と設定したとき、上限度数を「500」と設定すると、このユーザーがA3サイズの用紙にフルカラーで印刷できるのは100面です。
設定が終わったら、[ホーム]()を押す。
利用量カウンターを定期的にリセットする
[利用量カウンター定期/指定リセット設定]で、リセットするタイミングを設定します。
機器管理者としてログインする。
ホーム画面で[設定]を押す。
[本体機能設定][システム設定][管理者用設定]タブ [利用量カウンター定期/指定リセット設定]と押す。
リセットするタイミングを選択する。
月ごと:指定した日と時刻に毎月リセットされます。
日時を指定:指定した年月日と時刻にリセットされます。
指定日数ごと:基点となる年月日から、指定した日数の間隔で指定した時刻にリセットされます。
しない:定期的にリセットされないようにします。リセットするときは、手動で操作します。
リセットされる日や時刻などを設定して、[設定内容を反映]を押す。
[設定]を押す。
設定が終わったら、[ホーム]()を押す。