使用説明書RICOH IM C6000/C5500/C4500/C3500/C3000/C2500/C2000 シリーズ

認証情報が設定された印刷ジョブだけを印刷する

操作部から本機を使用するときだけでなく、ネットワーク経由で本機から印刷するときも認証の対象となります。

プリンタードライバーから印刷するには、「プリンターのプロパティ」でユーザーの認証情報を設定します。

ログイン情報をプリンタードライバーに設定する

ユーザーコードをプリンタードライバーに設定する

認証情報が設定されていない印刷ジョブを印刷するかどうかは、[ユーザー認証管理]の「プリンタージョブ認証」で設定するセキュリティーレベルによって異なります。

プリンタージョブ認証のセキュリティーレベル

  • 設定画面のタイプ:標準

  • 設定画面のタイプ:従来

    本体画面のイラスト
    • すべて:すべての印刷ジョブが認証の対象となります。ユーザー認証に対応していないプリンタードライバーや装置からは印刷できません。認証できなかった印刷ジョブは、操作部にメッセージが表示され、キャンセルされます。

    • 簡易(限定):特定の範囲からの印刷ジョブが認証の対象外となります。対象外とするIPv4アドレスの範囲を設定します。パラレル接続/USB接続からの印刷ジョブを対象外とすることもできます。セキュリティーレベルは[簡易]と同じです。

    • 簡易:ユーザー認証に対応したプリンタードライバーによる印刷ジョブだけが、認証の対象となります。ユーザー認証に対応していないプリンタードライバーや、コマンドによる認証情報のない印刷ジョブは、認証しないで印刷します。不特定のドライバーや装置から印刷されるときに選択してください。

プリンタージョブ認証に対応しているプリンタードライバー

  • RPCS/PCL6:ユーザーコード認証、ベーシック認証、Windows認証、LDAP認証

  • PostScript 3:ユーザーコード認証

印刷ジョブの種類と認証設定

印刷方法や認証情報の設定状況と、本機に設定されているセキュリティーレベルとの組み合わせによって、印刷されるかどうかは以下のように異なります。

○:プリンタージョブ認証に成功したとき、または認証に関係なく印刷する

×:印刷されない

プリンタードライバー/ジョブの種類

認証設定

セキュリティーレベル

すべて

簡易

RPCS

RP-GL/2

PCL 6

ログインユーザー名/ログインパスワード

ユーザーコード

なし

×

PostScript 3

代行印刷*1

ユーザーコード

なし

×

RTIFFダイレクトプリント

PictBridge印刷

Mail to Print

PDFをLPR印刷

なし

×

PDFをftp印刷

ftpにログインしたユーザーIDとパスワード

Ridoc Desk NavigatorからRTIFFダイレクトプリント

ログインユーザー名/ログインパスワード

ドライバー暗号鍵

×

なし

機種共通ドライバー

ログインユーザー名/ログインパスワード

ドライバー暗号鍵

*2

*2

ログインユーザー名/ログインパスワード

*3

*3

ユーザーコード

*1 ユーザー認証に対応していない他機種のRPCSプリンタードライバーからのジョブです。

*2 ドライバー暗号鍵の暗号方式(暗号アルゴリズム)を、AES(Advanced Encryption Standard)に設定しているときは印刷されません。

*3 ドライバー暗号鍵の暗号方式(暗号アルゴリズム)を、DES(Data Encryption Standard)、AES(Advanced Encryption Standard)に設定しているときは印刷されません。

補足

  • ドライバー暗号鍵や暗号方式は、以下で設定します。

    • 設定画面のタイプ:標準

      [システム設定][管理者向け設定][セキュリティー][セキュリティー強化設定]「ドライバー暗号鍵」および「ドライバー暗号鍵:暗号強度設定」

    • 設定画面のタイプ:従来

      [システム設定][管理者用設定]タブ [セキュリティー強化]「ドライバー暗号鍵」および「ドライバー暗号鍵:暗号強度設定」

  • セキュリティーレベルの[簡易暗号]を使用するときのIPv4アドレス範囲は、Web Image Monitorやtelnetのauthfreeコマンドでも設定できます。telnetコマンドについては、リコーホームページから『機器監視(TELNET)』を参照してください。