認証情報が設定された印刷ジョブだけを印刷する
操作部から本機を使用するときだけでなく、ネットワーク経由で本機から印刷するときも認証の対象となります。
プリンタードライバーから印刷するには、「プリンターのプロパティ」でユーザーの認証情報を設定します。
認証情報が設定されていない印刷ジョブを印刷するかどうかは、[ユーザー認証管理]の「プリンタージョブ認証」で設定するセキュリティーレベルによって異なります。
プリンタージョブ認証のセキュリティーレベル
設定画面のタイプ:標準
設定画面のタイプ:従来
すべて:すべての印刷ジョブが認証の対象となります。ユーザー認証に対応していないプリンタードライバーや装置からは印刷できません。認証できなかった印刷ジョブは、操作部にメッセージが表示され、キャンセルされます。
簡易(限定):特定の範囲からの印刷ジョブが認証の対象外となります。対象外とするIPv4アドレスの範囲を設定します。パラレル接続/USB接続からの印刷ジョブを対象外とすることもできます。セキュリティーレベルは[簡易]と同じです。
簡易:ユーザー認証に対応したプリンタードライバーによる印刷ジョブだけが、認証の対象となります。ユーザー認証に対応していないプリンタードライバーや、コマンドによる認証情報のない印刷ジョブは、認証しないで印刷します。不特定のドライバーや装置から印刷されるときに選択してください。
プリンタージョブ認証に対応しているプリンタードライバー
RPCS/PCL6:ユーザーコード認証、ベーシック認証、Windows認証、LDAP認証
PostScript 3:ユーザーコード認証
印刷ジョブの種類と認証設定
印刷方法や認証情報の設定状況と、本機に設定されているセキュリティーレベルとの組み合わせによって、印刷されるかどうかは以下のように異なります。
○:プリンタージョブ認証に成功したとき、または認証に関係なく印刷する
×:印刷されない
プリンタードライバー/ジョブの種類 | 認証設定 | セキュリティーレベル | |
---|---|---|---|
すべて | 簡易 | ||
RPCS RP-GL/2 PCL 6 | ログインユーザー名/ログインパスワード | ○ | ○ |
ユーザーコード | ○ | ○ | |
なし | × | ○ | |
PostScript 3 代行印刷*1 | ユーザーコード | ○ | ○ |
なし | × | ○ | |
RTIFFダイレクトプリント PictBridge印刷 Mail to Print PDFをLPR印刷 | なし | × | ○ |
PDFをftp印刷 | ftpにログインしたユーザーIDとパスワード | ○ | ○ |
Ridoc Desk NavigatorからRTIFFダイレクトプリント | ログインユーザー名/ログインパスワード ドライバー暗号鍵 | × | ○ |
なし | ○ | ○ | |
機種共通ドライバー | ログインユーザー名/ログインパスワード ドライバー暗号鍵 | ○*2 | ○*2 |
ログインユーザー名/ログインパスワード | ○*3 | ○*3 | |
ユーザーコード | ○ | ○ |
*1 ユーザー認証に対応していない他機種のRPCSプリンタードライバーからのジョブです。
*2 ドライバー暗号鍵の暗号方式(暗号アルゴリズム)を、AES(Advanced Encryption Standard)に設定しているときは印刷されません。
*3 ドライバー暗号鍵の暗号方式(暗号アルゴリズム)を、DES(Data Encryption Standard)、AES(Advanced Encryption Standard)に設定しているときは印刷されません。
ドライバー暗号鍵や暗号方式は、以下で設定します。
設定画面のタイプ:標準
[システム設定][管理者向け設定][セキュリティー][セキュリティー強化設定]「ドライバー暗号鍵」および「ドライバー暗号鍵:暗号強度設定」
設定画面のタイプ:従来
[システム設定][管理者用設定]タブ [セキュリティー強化]「ドライバー暗号鍵」および「ドライバー暗号鍵:暗号強度設定」
セキュリティーレベルの[簡易暗号]を使用するときのIPv4アドレス範囲は、Web Image Monitorやtelnetのauthfreeコマンドでも設定できます。telnetコマンドについては、リコーホームページから『機器監視(TELNET)』を参照してください。