使用説明書RICOH IM C300/C300F

ネットワーク通信の暗号化

ネットワーク通信を暗号化するTLSのバージョンで1.3を使用できるようになり、暗号強度をCHACHA20 256ビットに設定できるようになりました。

また、HSTS機能を有効にするかどうか設定できるようになりました。

RICOH IM 6000/5000/4000/3500/2500シリーズは、搭載されているRICOH Always Current Technologyのバージョンに関わらずTLS1.3とCHACHA20 256ビットによる暗号化に対応しています。

機能

バージョン1.2まで

バージョン2.0

バージョン2.2

TLS/SSLバージョン

  • TLS1.0/1.1/1.2

  • SSL3.0

  • TLS1.0/1.1/1.2/1.3

  • SSL3.0

-

暗号強度

  • AES 128ビット、256ビット

  • 3DES 168ビット

  • RC4 128ビット

  • AES 128ビット、256ビット

  • CHACHA20 256ビット

  • 3DES 168ビット

  • RC4 28ビット

-

HSTS

不可

不可

TLS/SSLバージョン

TLS1.3は初期値では[無効]に設定されています。

使用するには、Web Image Monitorの[機器の管理][設定][セキュリティー][SSL/TLS][SSL/TLSバージョン][有効]に設定してください。

暗号強度

暗号強度は、Web Image Monitorの[機器の管理][設定][セキュリティー][SSL/TLS][暗号強度設定]で設定します。

HSTS

HSTS機能が有効になると、Web Image Monitorに対して常にHTTPSでアクセスするようになります。

工場出荷時の設定では「HSTS機能」は[有効]が選択されていますが、HSTS機能を使用してHTTPSで通信するには、認証局が発行する証明書が必要です。証明書を入手し、本機に導入してください。

ネットワーク通信を暗号化する

証明書を導入したら、Web Image Monitorから以下の項目でHSTSを設定します。どちらかの画面で設定を変更すると、もう一方の画面の設定も連動して変更されます。

  • [機器の管理][設定][セキュリティー][SSL/TLS]の「SSL/TLS通信許可設定」にある「HSTS機能」

  • [機器の管理][設定][セキュリティー][ネットワークセキュリティー]の「SSL/TLS」にある「HSTS機能」

HSTS機能を有効にしたときは、有効期間も設定してください。

補足

  • 認証局が発行する証明書を導入しないと、「HSTS機能」で[有効]が選択されていてもHTTPで通信します。

  • HSTS機能が有効になってから最初にWeb Image Monitorにアクセスするときは、HTTPで通信します。

  • HSTS機能の有効期間は、Web Image Monitorにアクセスするたびにリセットされます。たとえば、有効期間を15552000秒(6か月)に設定し、1か月後にWeb Image Monitorにアクセスした場合、その時点から6か月後まで設定が有効になります。

  • HSTS機能を使用してHTTPSで通信するには、「ネットワークセキュリティー」または「SSL/TLS」の「SSL/TLS通信許可設定」で[暗号文優先]または[暗号文のみ]を選択してください。