IPPの使用環境を設定するには、IPPコマンドを使用します。
IPPの設定値表示
IPPの設定値を表示します。
msh> ipp
次の設定値が表示されます。
timeout=900(sec)
auto=off
「timeout」には、ネットワークプリンターに接続できない場合にリトライをやめて印刷ジョブを一時停止するまでの時間(タイムアウト)が表示されます。
「auto」には、ユーザー認証のモードが表示されます。
IPPタイムアウトの設定
印刷データが途切れた場合に、印刷ジョブを取り消すまでの時間を指定します。設定範囲は30 - 65535秒です。
msh> ipp timeout {30 - 65535}
IPPユーザー認証方式の設定
IPPユーザー認証を行って、IPPを使って印刷できるユーザーを制限することができます。
工場出荷時はユーザー認証を行わない設定になっています。
msh> ipp auto {basic | digest | off}
「basic」または「digest」で、認証を行います。
「off」で、認証を行わなくなります。
ユーザー認証を行うように指定した場合、次の「IPPユーザーの登録」を参照してユーザー名の登録を行ってください。ユーザーは10組まで登録できます。
IPPユーザーの登録
IPPを使って印刷できるユーザーを登録できます。
msh> ipp user
次のメッセージが表示されます。
Input user number (1 to 10):
設定するユーザー番号を入力し、ユーザー名とパスワードを指定します。
IPP user name: user1 IPP password:*******
ユーザー名とパスワードが設定されると次のメッセージが表示されます。
IPP configuration changed.